FRBの急激な金利上昇により不動産市場には急ブレーキがかかっています。
そしてFRBの今月も0.75%の利上げをするというのが、大半の専門家の予想です。
これは当然、住宅ローンを借りにくくするものですでに新規に購入する人が激減し、リファイナンスの申し込みも80%減少したと言われています。
住宅モーゲージの会社は大量解雇を続けており、
今月の金利上昇後には、さらに冷え込むことになりそうです。
現在は逃げ遅れた人たちや、ここ数年のうちでバブルのピークで購入した人たちがパニックで売りに出ていて、売り物件数は急増しています。
今になって罠にはまったことに気付いたのでしょう。
下のツイートは今のロサンゼルスで、売り物件があふれていることを示すものです。
これは全米のどこの都市でも、同じような状況がみられています。
ちなみにこれはシカゴ。
そしてこれはニューヨーク。
金利も大きな問題なのですが、これ以上に大きな問題はマネーサプライが急速に減少していることです。
これはマネーサプライのグラフですが、サプライがマイナスになったのはリーマンショックの時ですが、今はその水準に急速に近づいています。
このまま行けばあと4-6週間で、0%を割り込むことになります。
これは銀行にとって非常に大きな問題となりえます。
というのは貸すお金が無くなることを意味しているからです。
そのころには銀行は貸し渋りをするだけでなく、貸し剥がしを始めるようになります。
つまりこれは資産価格か急激にデフレに向かっていることを示すものです。
お金を貸してくれないため誰も家を買えなくなります。結果として不動産価格は大暴落します。
最近はFRBは秋ごろには方針転換を行い、今度は利下げをするのではないかと考える人も増え始めています。
このころにデフレの悪循環が深刻化し始めるのかもしれません。
全米各地で大量の売り物件に加え、大量の差し押さえと強制退去が発生しかかっています。いったん下落に転じると、巻き込まれてデフォルトする人たちが増えていきます。
金融機関が経済危機に巻き込まれ、貸し渋りと貸しはがしを始めるころ、金融不安のため人々は貴金属に殺到するようになります。
大恐慌の時と同様に、貴金属を持っている人は不動産を激安で入手できるようになる時は意外と近いのかもしれません。
先週、アメリカでは銀行がストレステストを受けました。問題はないということですが、心配があるからこそテストが行われたものと思われます。
ただBISが銀行に仮想通貨ほ持つことを許したという報道もあり、このまま行けば大変なことになると認識しているのは間違いなさそうです。