不動産屋は嘘つきだとよく言われますが、アメリカでも例外ではありません。
こんなことがありました。
今、売りに出しているある物件ですが、一か月ほど前に買い付けが入りました。
満額での買い付けで、現金決済をするというので、私は何の問題もなく買い付けを受け、契約成立となりました。
しかし、その後すぐに現金決済ではなく、住宅ローンを使いたいと言い出しました。(本来は現金決済といった時点で、残高証明の提示を求めるべきでした)
ローンでも同じ額のお金が支払われるので、その変更には応じました。
購入条件に物件の検査が入っていましたが、相手側は市役所の検査官を入れることを提案しましたが、これは問題になりかねないので、断ったところ個人的な検査を行ないました。
もしかしたら、ブログで書いたかもしれませんが、水道パイプが凍っていて、水漏れを起こしているから$25000安くしてくれという、大幅値引きを要求してきました。
不具合があるのならば、多少の値引きは仕方ないと合意した後に、業者に物件を見に行かせると、不具合は見当たらないというのです。
つまり、パイプが破損しているというのは、値引き交渉をするための嘘だったわけです。
パイプが破損していないという事実は伝えましたが、私の方で少しの値引きに応じると言ってしまったので、元の価格に戻すことはできませんでした。
すると今度は、相手側がローンのために不動産鑑定士に鑑定させると言い出しました。
鑑定自体は問題はないのですが、出できた鑑定とともに、不動産価格は今の契約価格より10000ドル下だから、値下げをしろというのです。
しかし、鑑定をよく見てくると価格を算出するための使用されている近隣の不動産で、高い価格で売却された物件は意図的に除外され、価格交渉をするために安く販売された物件価格のみ比較して、それを根拠に鑑定額を算出していたことが判明しました。
パイプ破損の件といい、鑑定書の件もそうですが、相手側が嘘をつき続けていることはすでに分かったので、
私からは、価格を下げるつもりはない、そして相手側の鑑定は意図的に価格操作がされたものである証拠も提出し、この価格で買わないのであれば、契約を解除する旨を申し入れました。
すると先方は私と直接話したいというので、それもお断りして、この物件を再度、売りに出して別の買い手を見つけると伝えたところ、仕方ないのでこの価格で購入するというのです。
契約書によると3/12までに決済をすることになっているのですが、それまでに先方がお金を支払ってこなければ、再度、売りに出す以外に方法はありません。
ただ幸運なことに今売りに出せば、春も近いですし、今回の価格よりも若干高く売れるのではないかと思っています。
ただ、このような交渉されると売り手としては、要求をのめば売却ができるので、受け入れた方が良いのではないかと考えがちになるものなのです。
今回のケースは相手側のエージェントが嘘つきなのか、それとも買い手側が嘘つきなのかはよく分かりませんが、
使ってくる手口から考えると、エージェントが先導しているのではないかと思っています。
腹立たしいことですがアメリカの不動産の売買では、こういうことが時々、起こります。
契約=売却ということにはなりません。
過去には決済の準備がすべて整っていて、あとは買い手がタイトルカンパニーにお金を送金するだけの状態なのに、お金を支払ってこない買い手もいました。
お金が支払われるまでは、安心ができないということですね。