アメリカ不動産投資をしていると、時々出てくるのがShort Sale(ショートセール)という言葉。
ショートセール(Short Sale)とは、家の持ち主の個人的な事情で毎月のローン返済が難しくなり、家を売らなければならない状態になった際に、家の価値が負債よりも下がってしまっているために、 家を売っても負債を返済しきれない時に取られる売却方法の一つです。日本でいうところの任意売却になります。
「ショート」というのは、売主が家を売ってもローンの返済を仕切れないという意味で、お金」がショート(足りない)という意味です。
このショートセールでは、売主が家を売ってもローンが払いきれないため、債権者(ローン貸主)にとっては貸した金額よりも戻ってくる金額が低く、損をすることから、 売却に関する値段や条件に関する決断の権利は売主ではなく、全て売主の債権者が握ることになります。
普通売却のように、売主と買主が同意書を成立させた後、その書類は売主の債権者に送られ、売却の承認を得ることになります。家を担保にもつ債権者全てから売却承認を得なければなりませんので、 債権者(ローン)の数が多いほど、承認が出るまでに時間がかかります。
何か月か待った後に承認が下り、買主も値段や条件などの変更箇所に同意したら、晴れて売買契約成立。買主が購入するためのプロセスを始めます。
私もこれまでにショートセールの物件を買いましたが、決済までに非常に時間がかかるのが特徴です。半年とかはざらです。買い付けを出して、忘れたころに返事がきたりとか、待っている間に物件のコンディションが悪化したりすることもあります。
一般価格よりは若干安く買えるのが特徴ですが、海外からの投資家には向かないと思います。次回はどういう物件が良いのか、書きたいと思います。