ここ数か月間はドルの基軸通貨としての立場が脅かされていることが繰り返し報道されています。
昨日、米財務長官のイエレン氏がある発言をしたことが報道されています。
彼女によると、基軸通貨としての米ドルの地位は「ゆっくりと」下落しているそうです。
もちろん、ほとんどの経済通の方たちはこれが正反対であることを知っています。
議会がイエレンとFRBに対してある要請をしたことも、SNS上では拡散されています。
中国が一瞬ですべての米国債を売り払う状況を想定して「準備し」、「対応する」ようにと指示しました。
ちなみに中国は8600億ドル相当の米国債を保有しているようですが、仮にすべてを一夜にして売り払う時に何が起こるのか想像できますか?
台湾進攻も間近なようですし、米国債の大量売却は現実問題なのかもしれませんね。
中国が米国債を一気に売り払うとFRBは日銀同様、巨額の金融緩和と同時に買いオペを開始することになります。
これは米ドルのインフレを加速させるものとなります。
それでも金利上昇は抑えきれず、米国債を大量に保有している金融機関の含み損は拡大します。
破綻に追い込まれる金融機関は、保有している資産を大量売却せざるを得なくなりますが、その資産とは米国債と金です。
金価格は一時的に暴落しますが、中国は米国債を売った資金で暴落した金を大量に購入するのではないかと思います。
すでに中国は米国債の処分を進めており、すべてを売り払う日も近いのかもしれません。
BRICSが新たな基軸通貨のリリースに向けて動いていることはあちこちで報じられており、中国は主要メンバーなので当然の動きでしょう。
ただこの動きはあまり注目されていない伏線があり、BISとIMFもこの動きに加わり米ドルを捨てて新たな基軸通貨の乗り換える動きをしています。
下のページはBISのリンクページですが、プロジェクトmBridgeと呼ばれているものです。
現在の国際決済システムは不十分であるとした上で、BISは香港を中心都市、香港金融管理局、タイ銀行、中国銀行とUAE中央銀行とともに複数のCBDCプラットフォームをリリースするとしており、名称はmBridgeと呼ばれています。
米ドルはもう駄目なので、見捨てた後の代わりに複数の国家のCBDCのバスケット通貨を構築しようという試みを中国を中心に始めようということなのでしょう。
Project mBridge: Connecting economies through CBDC
ある方が説明していましたが、米ドルを捨てて新たな経済システムに乗り換えることを、インディジョーンズに例えていました。
映画のこのシーンですが、やる瞬間にすべてが一気に崩壊することになると思います。
ゼロヘッジが銀のことを取り上げています。この記事によると銀の価格は在庫不足を考えると、非常な割安価格であるとしています。
一つの偽物から別の偽物に乗り換える動きに影響されることなく、本物のお金を買い続けたいものですね。
Silver Is Significantly Underpriced Given The Looming Supply Shortage