アメリカの軍事専門家で、元ホワイトハウスのアドバイザーでもあったスコットリッター氏がインタビューに答えていました。
最近の中東情勢に関する内容です。
国連の即時停戦決議と救援物資調達のための検査に関する議論が行われていることについて、意見を述べていました。
バイデン政権がイスラエルに対して、年末までガザで殺しまくるための時間的猶予を与えたとしています。
これは血に飢えた殺し屋が行う政策で、イスラエルは今後一週間の間、文字通りガザで大量虐殺を行うことになるとしています。
そして国連が事実上、イスラエルによるガザの大量虐殺を推進する役割を担っているとのことです。
ガザの人々を殺しているのはアメリカの武器であり資金源はアメリカ人の税金であるとして、非難しています。
そして今後数週間の紅海の情勢についても語っています。
イエメンは全面戦争を行う決意を固めている。
紅海を封鎖したことは地政学的に非常に効果的な攻撃で、イスラエルに数千億ドルの経済的損失を与えた。
アメリカは解決法を模索しているが決定的なものは存在せず、事態を解決する軍事力はアメリカにはない。
空母艦隊は空爆くらいしかできないが、米軍は2014年以降イエメンに空爆を繰り返していて、今更脅威にはならない。
フーシ派とミサイルシステムは移動を繰り返しており、米軍は攻撃目標を掴み切れていないので、命中することを願って無作為に爆撃をすることになる。
反対にイエメンは米軍の軍艦を攻撃し沈没させることができる。
米軍空母は第二次大戦の遺物であり、抑止力としての米軍の力の象徴ではあるが、攻撃力はほとんどない。
イエメンが空母を攻撃すれば、搭乗している5000-7000人の米軍兵士が命を落とすことになり、米軍はシンボル的存在を失うことになる。
アメリカがこのリスクを冒しているのは、バイデン政権がイスラエルにパレスチナ人の虐殺をやめるように言えないからである。
イスラエルはヒズボラとの全面対決を計画しているが、軍事力はヒズボラにかなり劣っている。
反対に、ヒズボラはイスラエル北部をいつでも侵略し占拠できる体制にあるとしています。
イスラエルがヒズボラと全面対決に踏み切れば、米軍が参加するようになる。
イランに関しては別の専門家の意見が参考に出されました。
この専門家の意見はこのようなものです。
「イランはアメリカに対して選択肢を提示することになる。
カザでの戦闘から撤退するという選択肢を選ぶこと、(シオニストの計画が失敗したことを示し、イスラエルとアメリカに屈辱を味わわせる)
あるいは、イラク、シリア、イエメン、レバノン、ガザとイランで同時に戦闘を開始することのどちらかだ。
アメリカは甚大な被害を引き起こすことになるが、複数の国家に跨る中東全土での全面戦争に勝利することは不可能である。
アメリカ経済は巨額な債務に苦しんでおり、国際社会に追う責務は巨大である。そして国内の安定性が脅かされている」としています。
リッター氏の意見としては、アメリカは弾薬のほとんどをウクライナ送ってしまったため、甚大な被害を引き起こす軍事力はもはやない。
そして米軍の攻撃に対し、フーシ派は恐らくサウジアラビアとUAEの原油施設を攻撃することになるとしています。
イランも同様で、中東の原油施設を破壊することで世界経済をも破壊するとしています。
中東の問題はアメリカの能力を遥かに超えるもので、参戦するとすれば問題解決ではなく世界を破壊することになる。
世界中に配備しているすべての米軍を投入したとしても、イランに勝つことは不可能である。
アメリカがこのような事態に引きずり込まれているのは、イスラエルがアメリカ政府を保有しているからであり、政治家のほとんどがイスラエルのために働いているからであるとしています。
イスラエルがアメリカを使って戦争を拡大するのは、国家安全保障上の深刻な問題である。
アメリカが中東の戦争に参加することは悲劇を意味し、アメリカとヨーロッパ経済が完全に破壊されることを意味する。
全体としては悲観的な見落としをしていますが、バイデンの側近が説得して戦争を止めることを願うと述べています。
来年の大統領選が視野に入りつつありますが、バイデン政権の支持はただ下がり中です。
ハンターバイデンの不祥事や議会でのゲイパーティースキャンダル、そして昨晩はエプスタインのクライアントリストの中にジョーバイデンの名前もありました。
戦争を引き起こしてうやむやにしようとするのか、それとも辞任に向かうのかによって結果は大きく変わるのかもしれません。
一部では戦争を激化させるための口実を作るために、わざわざ空母を派遣して攻撃させようとしているという話も持ち上がっています。
クリスマスと新年のホリデーシーズンが始まりますが、中東情勢からは目が離せません。
一晩で世界情勢が大きく変わる可能性があります。