少しだけ重要な点を書きたいと思います。
日本円の購買力がただ下がりなのは、多くの人が認識しています。
円が対ドルベースで147円に到達しているのに、物の価格がそこまで上がっていないことは個人的に驚いています。
企業努力はあるとは思いますが、タイムラグの後に一気にやって来るはずです。
ここで我々が知っておくべきことは、原油価格がインフレに与える影響です。
世の中で原油に頼らない産業は存在するでしょうか? 恐らく一つもないはずです。
原油価格が上がると影響を受けるのはガソリン代だけではありません。
食品から医療、洋服その他ありとあらゆる物の価格が影響を受けます。
これまでアメリカは米ドルを他国の攻撃の武器として使用してきました。
ロシアをSWIFTから排除したりしてきたことは知られています。
今、BRICSは原油価格を西側諸国に対する経済戦争の武器として使用しています。
どちらが強いのかは、少し考えれば分かるはずです。
今、インフレに苦しんでいるのはアメリカだけではありません。西側諸国は例外なく表面上ではインフレを抑え込むとしています。
インフレというのは経済の現象で、大量に存在するようになった通貨が数が限られた品物に一気に向かう状況を指す言葉です。
今、世界中でどれくらいの規模の金融緩和が行われたのかを正確に知る人はいません。
BRICSの原油価格高騰への誘導は、西側諸国のインフレに対する直接攻撃でハイパーインフレを起こさせようとする試みです。
金本位制の基軸通貨のリリースの前に、原油攻撃を仕掛けるシナリオのようです。
西側諸国は貴金属や株式市場は人為的に操作できますが、原油価格の操作はもはやできないようです。
サウジアラビアを含むOPECとロシアが年末までの大幅な減産を決めたことが報じられています。
すでにペトロダラーは終わっており、中東諸国はアメリカの言うことを聞きません。
バイデン政権はサウジアラビアに政府高官を送ることにしたという報道がありましたが、バイデンとの対談の予定はないようです。
これに先立ちコモデティ大手のトラフィグラのトレーダーのコメントが記事になっていましたが、原油のスクイーズが起こると予測しています。
つまり日本では原油高と通貨安により、インフレの波状攻撃がやって来ることになります。日本だけではありませんが、、、
第二のオイルショック+ハイパーインフレがやって来ることになります。
Asia Oil Latest: Trafigura Says Oil May Be Prone to Price Spikes
数年前からいつかはこの日が来るのだろうとは思っていましたが、審判の日は目前に迫っているようです。
原油価格の動向には要注目です。