明日、FDICの会合が予定されています。
恐らく、金融機関の保有資産の大幅な値下がりについて発表するものと思われます。
75%の金融機関は金利のリスクヘッジをしていなかったようで、デリバティブで巨額の損失を出していることはすでに判明しています。
今年の第一四半期では四半期ごとに5000億ドルを超える損失を出しています。
5000億ドルというのは衝撃的な数字ですが、明日の発表は第二四半期のデータになります。
特に米国債の金利高騰後のデータになりますので、これよりもはるかに悪化したデータが公表される見込みとなっています。
(データが信用できるものであればの話です。そして利上げはまだまだ続きます。)
信用創造をしている金融機関はどうあがいても生き残ることはできず、連鎖倒産に巻き込まれていくはずです。
金融機関の破綻には面白い側面があります。
預金が出せなくなったり、あなたに住宅ローンを貸し出している金融機関が破綻することもあるでしょう。
あおりを喰らいあなたも支払いをできなくなり、家や車が差し押さえられるかもしれません。
しかし知っておくべきなのは、あなたが住宅ローンを借りているとしても、家の本当の持ち主は金融機関とは限らないということです。
家が差し押さえられると銀行に取られるというイメージがありますが、そうとは限りません。
本当のオーナーは金融機関の株主でもなく、債権ホルダーですらないかもしれません。
資産の所有権には何重もの階層があり、我々一般人の目には見えない大元の権利を保有している個人が存在します。
つまり金融機関の連鎖倒産が起こると、何重にも重ねられたフィルターを経て、大元の権利を保有する一部の個人へと吸い上げられることになります。
そしてこれと同時にやって来るのは、とんでもないレベルのデフレです。
世界中のほぼ全ての資産を強奪すること、これが世界の支配者層が目指していることです。
家を失ったとしても、金融機関や政府に対して怒りの声を上げたとしても、それは的違いです。
これが起こる時、あなたの手元に残るものと言えば、あなたが手元で保管している資産だけです。それ以外は全てが消えてなくなります。
これが起こる時、人々は諦めて全てを差し出すことになるのでしょうか? それとも命がけで戦うのでしょうか?
私は後者だと思いますが、それでも人々は多くを失うことになります。
ですから私は金、特に銀の現物を買い続けましょうと言い続けています。その時が来て初めて重要性を身に染みて理解する人も多いはずです。
来週の月曜日は9/11です。緊張感の高い時期に差し掛かりますが、気を抜かずに行きたいものです。