銀価格の高騰が止まりません。
少し前と比べると円安が進行したこともあり、高く感じると思いますが将来性を考えるとまだ安値圏です。
今始まりかけている銀価格の高騰は、後世で語り継がれる出来事になるはずです。
特に上海市場(SFE)の価格が高騰しています。昨日は何度もストップ高のため取引停止になりました。
中国の市場についてBai Xiaojunという方が詳しく伝えていますが、取引停止の後に再開されるとすぐに価格高騰のため取引停止になることが続いています。
SFEでは価格が8%上がるとストップ高となるとのことです。
時間外に入っても価格上昇は止まらず、終値は$36.71でした。
先週の金曜以来、SFEのショート勢には軒並みマージンコールが発生しているとのことです。
昨晩コメックスでは価格操作で押し下げようとする動きがあり一時は$31を割り込みましたが、すぐに買いが入り戻してしまいました。
$30以下に戻すことかなり難しいようです。
コメックスとSFEでは$5程度の乖離があります。
上海で価格高騰が続いている理由については、このように説明しています。
「SFEで取引をしている友人から聞いたのですが、これまでに見たことが無いほど銀ロング勢は非常にアグレッシブな買い方をしています。
取引所外で現物を取り扱う業者は価格を改定していますが、今日だけで2回も値段を上げました。
私は銀の供給危機が発生しているのと、価格再評価が近いのだと思います。」
上海でアグレッシブに銀現物を買いあさっている人たちを何を知っているのでしょうか?
中国とインドが銀を大量に購入していることは知られていますが、これとリンクするのとプーチン大統領の訪中だと考えるのは自然です。
あまり報道がありませんが、共同声明を出したということは非常に重要な合意があったと考えるべきだと思います。
専門家の間では、BRICS加盟国は現物資産を積みあげると同時に、西側諸国の経済システムからの完全切り離しを一気に行うことに関する合意があった、と考える人がいます。
西側諸国とBRICS加盟国との完全分離の合意があったと考えるのは、とても自然なことです。
結果として西側諸国は紙とデジタルの資産だけを持ち、BRICSは金と銀を持つということになります。
混乱が終わるころには、人民元は米ドルを遥かに超えることになります。
中国のここ最近の米国債大量処分と貴金属価格引き上げには、こうした背景があるものと思われます。
共同声明の中身についてはあまり報じられていませんが、以下が骨子となります。
両国とも二国間の関係は「新たな時代」に入った、と述べています。
- 第三国を攻撃したり敵対的行動を取ることなく、軍事的政治的な関係を強化する。
- 台湾は中国の一部であると認識し、台湾独立に反対する。
- 戦略的に防衛に関する意思疎通を行うこととする。
- 貿易と投資のつながりを強化し、エネルギー、テクノロジーとデジタル経済を促進する。
- ノルドストリーム爆破とウイルスの政治的利用に関する客観的な調査を行う。
先日はプリンケン国務長官が中国に対して、ロシアに協力しないように圧力をかけていましたが、完全に無視されたことになります。
脅迫するアメリカと敬意に基づく取引を持ちかけるロシアとでは違いが大きすぎます。
今月に開催されるBRICS会議で何かが起こるのでしょうか?
銀の話の追加です。コイン1枚には31グラムの銀が含まれています。
価格が高騰すると、銀の取引はグラム単位からミリグラム単位になることを知っておくとよいと思います。