昨日、バイデン政権のインフラ法案について書きましたが、これは今のインフレ傾向に拍車をかけるものです。
言い換えれば、米ドルはもう終わりだということです。
インフラ法案は必要だという意見の人もいますが、少なくとも確かなのは今のアメリカ経済では最悪のタイミングで最悪の法案だということだけは確かです。
Biden's Infrastructure Plan May Be Hugely Inflationary
では、人民元は次世代の基軸通貨になりうるのかとしいう点も怪しいです。
というのは恒大集団の債権危機は大きくなるばかりですし、これはFRBに影響を与え、そしてバイデン政権のインフラ法案にも影響を与えることになります。
つまり何が言いたいのかというと、アメリカドルも人民元の両方とももうダメだということです。
どちらが先に崩壊しても、結果は同じようなものなりそうです。
そしてその代わりはとなるものは、今のところ少なくともどこの政府からも出できていません。
このまま両国が金融緩和を続けていくにつれて、そのお金は仮想通貨、金そして銀に流入していくことになります。
これからの時期は、危機に気づいた人々がどれだけのスピードで、お金をこれらの資産に移動させていくかに注目すべき時期になります。
この先は、金と銀の裏付けを持った仮想通貨が表れてくると思いますが、これまでは混乱が続く時期が続いていくと思います。
日本の経済はどうなのかという疑問もあると思います。
もちろん政治家もメディアも国民には最後の最後まで大丈夫だと言い続けるでしょう。
しかし、この両国の経済と通貨が崩壊するにつれ、連鎖的に他国も巻き込まれ、日本円も助からないと思います。
アメリカと中国と緊密な経済関係を構築し、その上で金融緩和を続けてきたという時点で、すでに両手両足を縛られた状態だと思います。
もちろんこれは日本だけではありませんが、他の国家の通貨も同様にデフォルト同然になるのは必至だと思います。
先日、オーストラリアの二年国債の金利が急上昇しました。
これは言い換えれば、投資家はオーストラリア政府が二年間持たないと考え始めたことの現れです。
こういうことは今後、世界中でおこります。
今の金融システムは人々の信用で成り立っており、それが失われるときにすべては一気に崩れます。
そして各国の中央銀行は信用をつなぎとめるためだけのために、噓をつき、金融緩和を繰り返すでしょう。そしてそれもすでに限界に達しつつあります。
先日の財務次官がした日本財政破綻の警告は、日本経済が危機に差し掛かっていることの目に見える兆候です。
世界経済のシステム崩壊は、少なくとも2023年くらいまでは少なくとも続くことになり、その後くらいに新しいシステムに少しずつ移行していくのではないかと思われます。
いま世界中で起こっているサプライチェーンの問題に起因するモノ不足ですが、これはもとをただせば通貨の問題です。
これは日本でも今後起こります。というかすでに起こりつつあります。
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来年以降は、モノもそうですが原材料極端に不足することになります。
ですから、今は貯金するよりも、必要なものを手に入れるべきだと思います。
もちろんすべてを買うことは難しいですが、考えればなくなりそうなものはなんとなく想像できると思います。
今店頭に並んでいる商品は在庫がなくなったら、補充はされないかもしれないのです。
これからどうなるのだろうかと、悩みながら世界の動向を見つつも、早めの準備は肝要だと思います。
どこにでもあるようなもの、例えばツナの缶詰とか、石鹸といったものが、非常に貴重なものになる時代がすぐそこまで来ているのだと思います。