アメリカ不動産情報

Zillowが撤退。

コロナによる差し押さえと強制退去の一時停止期限が少し前に終わりましたが、予想通り強制退去が急増しています。

依然として、低水準とのことですが、全米平均で昨年比で67%の増加となっています。

リーマンショック時の水準にはならないと報道する向きが多いですが、州によっては140%超える増加をしているところもあります。

Q3 2021 U.S. Foreclosure Activity Begins To See Significant Increases As Foreclosure Moratorium Is Lifted

差し押さえが多い州ですが、現在のところネバダ州、イリノイ州、そしてデラウェア州がトップのようです。

差し押さえの手続きにはやや時間がかかるので、このまま成り行きに注目する必要がありますが、普通であればこのまま差し押さえが増え続けていくと思われます。

そして差し置さえが増えれば、当然不動産市場には下落圧力がかかります。

 

ただ今のマーケットの難しさは、ルールが突然変わるということ、そしてすでに自由市場は失われているということです。

つまりどんなに経済が悪化しても、中央銀行が金融緩和をして、インフレを促進する限り価格は上がり続ける可能性はあります。

長期的にみると、こうした人為的な操作はいつかは終わり、その時には大暴落ということになると思うのですが、それまでは上がり続ける可能性があります。

 

ただ昨日不動産会社のZillowは不動産転売業務もしていましたが、購入を停止したというニュースが報道されました。

ご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが、この会社は不動産情報の最大手で、不動産価格に大きな影響を与えると考えられています。

不動産転売業務は最大の収入源でしたが、それを停止しました。

公式には人員不足ということになっていますが、巷では、購入したものの売り残っている在庫があるとか、暴落を見越した動きだともいわれています。

この会社はこれまでにも不動産価格を高く見せかけるために、裏で捜査をしていると疑われていましたが、いずれにしても、その不動産の最大手が自ら手を引いたということは、何かを示していると思われています。

Zillow slams the brakes on home buying as it struggles to manage its backlog of inventory

これから冬の時期に入りますが、本格的な下落局面がそろそろスタートするのかもしれません。

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