アメリカ不動産情報

人があまりやっていないのにはワケがある?

ブログの問い合わせには、セカンドオピニオンを求める問い合わせとか、アメリカ不動産にかかる一般的な問い合わせが多いのですが、中には一風変わった問い合わせもあります。

 

例えば、数日前にはかなり珍しい問い合わせがありました。

この方は、アメリカで農場を購入して、投資をしたいのだが、どのようなエージェントに相談したらよいのか、農場を含む不動産は同のような基準で選択したらよいのか、という非常にざっくりとした相談でした。

質問の範囲が広すぎるとともに、投資家の素性や投資金額等、回答をするのに最低限、必要な情報をいただけませんでしたので、話はそこで終わってしまったのですが、投資家の観点は様々で、人があまりやっていない投資をしたがる人がいるものなのだなと、感じました。

私は農場を買ったことはないのですが、土地を購入したことは何度もあるので、どのエージェントに聞けばよいのか、と聞かれた時点で、すでに間違った方向に言っていると思いましたが、判断するのは投資家本人なので、それも投資学習の一部だと思います。

普通、不動産のエージェントは不動産取引を仲介する専門家ですが、不動産の中身を調べること、購入後の法的な要求を満たすことは専門外になります。

例えば、質問にあったような土地の取引、特に農場のような不動産の場合、役所の許認可、土地が汚染されていないかどうか、近隣の住民に対する影響、あとはアメリカの土地は基本的にあまり資産としての価値が認められにくいので、販売価格が適正かどうかを調べる作業など、ただ不動産を仲介する以上の仕事が求められます。

あと農場のようなものだと、購入後にだれがどうやって運用していくのかという問題も当然、出てくるでしょう。そういうことを考えずに、購入してしまうと、買った後に運営の許可が与えられず、罰金と税金だけがかかったり、転売しようとしても、実は土地が汚染されているので、売るに売れないということさえ起こりうるのです。

つまり、一言でいうと、区画整理されている土地を買うランドバンキングとは違い、ハードルが高い投資ということになり、だからあまり一般的ではないと思います。

ノウハウのある人ならば、大きな利益が出せる投資なのかも入れませんが、初心者、しかも遠隔投資家が手を出すような投資でないことは明らかで、もし購入したとすれば、その後何年もの間、悩まされることになると思います。

 

人が一般的にやっていない投資を検討する場合、理由は分からないけれど、何か障害があると思っていた方が無難だと思います。トライしたけれどうまくいかないから、一般的な投資になっていない場合がほとんどだからです。

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