先週から個人面談が続いていまして、都内のホテルのラウンジで人と会っているのですが、打ち合わせの合間に近くに座っている人たちの話が聞こえてしまうことがあります。
毎回のように隣のテーブルにいる人たちは仮想通貨関連の商談をしていたようです。どうやら仮想通貨の情報商材を販売しているのか、仮想通貨クラブのようなものへの入会説明のような話をしていたのが聞こえてきました。
昨日の人は「仮想通貨で絶対に負けない方法を教える」と話していました。
そして情報商材を買って、加入すれば、「独自に開発した、果てしなく儲かる方法を教えるかもしれない」とのことです。
その話を聞いていた人は、加入すれば儲かると思ったのか、その「先生」にいろいろと質問をしていましたが、この先生は本当のところはあまりよく知らないようで、とにかく加入すれば儲かるといった話を繰り返していました。情報商材で儲け、あとは仮想通貨を買わせて紹介料をもらおうといったところなんでしょう。
よくありがちな投資の世界にありがちなカモる方とカモられる側のやり取りを聞きながら、この構図はいつの時代になっても変わらないなと感じました。
「絶対に負けない」とか「果てしなく儲かる」などという話を赤の他人から聞いて、それを全く不思議に思わないリテラシーの低い手投資初心者、そして儲からないと分かっていながら何かを売りつける販売員。つまり自分より愚かな人を継がしているということです。
特にこういう世界では、誰かに損をさせることでしか利益は生まれないものです。あおって買わせておきながら、自分たちは売り抜けるということが普通に行われている世界なのです。
投資のよい情報は普通、タダでは手に入らない、そしてよい情報を持っている人は、リテラシーの低い人には教えないという当たり前のことをまず理解しない限りは、この世界で本当に儲かることはあり得ないのです。