数日前にサウジアラビアとロシアが軍事協定を結んだという話を書きました。
そして、これはペトロダラーシステムの崩壊を示す大きな出来事だということについては書きました。
この直後、別の国も同じ動きに出ていたことが判明しました。それはナイジェリアです。
ナイジェリアはアフリカ最大の産油国として知られています。サウジ同様、落ち目のアメリカと手を切り、ロシアに乗り換えようというわけです。
Nigeria signs military cooperation agreement with Russia
そしてそれに続いて、エジプトも同様にロシアと軍事協定を結びました。
エジプトも産油国です。
Egypt, Russia sign military, security cooperation protocol
今後も特に産油国の間で、同様の動きが表面化していくのは不可避だと思います。
恐らく水面下で複数の国がロシアと交渉しているのだと思います。グローバリストたちは一つ、また一つと利権を失っていくのでしょう。
産油国ではありませんが、セルビアやトルコ、スリランカといった国もすでに舵を切り始めています。
グローバリストとの戦いで、今のところの一番の勝者はロシアなのかもしれません。
中東とアフリカでのロシアの存在感は高まる一方です。
Russia, Serbia discuss military and economic cooperation
Russia delighted with increasing Turkish cooperation in defense
Russia and Sri Lanka discuss military cooperation
中国はすでに縮小に入っている感がありますし、ペトロダラー崩壊の影響をもろに受けると言われています。
逆にロシアはこれまでの経済制裁が幸いして、影響は軽微です。
アメリカの衰退とともに、力を集めていくのはロシアということになりそうですね。
軍事協定の次には何があるのでしょうか? 取引はデジタルルーブルになるのでしょうか?
ペトロダラーシステムは崩壊の一途を辿るわけですが、これはアメリカドルがなくなることを意味するわけではありません。
ドルは引き続き存在し、アメリカ国内で使用されることになると思いますが、海外での決済にはドルが使用されなくなるということです。
ペトロダラーを失ったアメリカはもうだめなのかというと、そんなことはないと思います。
このままいけばグローバリストたちはアメリカ国内でも戦いに負けますので、再建後のアメリカは世界を牽引していく存在になるのではないかと思っています。