ジョン エクスターという経済学者はエクスターのピラミッドなるものを提案しました。
この方はニューヨーク連銀のトップだった方です。
すでに亡くなられていますが、幼少期が大恐慌期で、債権のトレーダーだった父親がすべてを失うのを目にしました。
1930年代の大恐慌のデータを分析し、彼は資産クラスとデフォルトリスクをまとめ、このような図にまとめました。
下に行けば行くほどデフォルトリスクが低くなるというわけです。
彼は2006年に亡くなっていますが、次の経済危機は1930年代の大恐慌がバブルに見えるくらいの危機となり、深刻なデフレに見舞われると警告しました。
そのうえで、金は最高の投資で、まだ安いうちに入手しなさいと勧めていました。
このピラミッドを見れば分かりますが、ハイリスクの資産クラスの上位には不動産が来ています。
不動産というのは言わば負債の塊のような資産クラスです。
現物であることには変わりませんが、巨大なデリバティブが不動産市場の大半を占めていますので、崩壊する時には一気に持っていかれると思います。
最近、ある不動産コンサルタントの話を聞きました。
この方は経済危機とグレートリセットの話はするのですが、肝心の点にはほとんど触れません。
あえて触れないのか、あるいはもう逃げられないと本能的に感じていて、最悪の事態が起こらないことだけを願っているのかもしれません。
不動産は流動性が低いので、簡単には換金できませんし、かなりのレバレッジを効かせてしまっている人は、もう逃げようがないのかもしれません。
アメリカ発の経済危機が日本にどのような影響をもたらすのかは分かりませんが、、、
移動できない資産もあるとは思いますが、移動可能なものは崩壊前にできるだけ移動することを検討した方がよいのかもしれませんね。
※僅かながらアメリカ不動産市場が崩壊せずに、暴騰する可能性もありそうです。
下の写真は大恐慌で、株式で全財産を失った人がに突っ込んだ人が高級車を売ろうとしていところです。
$100ですから、当時の価格だとたった5ozの金でこの車が手に入ったようです。
当時、この車は新車で$3000くらいだったようですね。