今、アメリカでは3人に1人が住宅ローン、あるいは家賃の滞納をしていると言われています。
今は、法律でローンの支払い猶予が認められていますが、その期限が切れた時、何が起こるのかについての議論が起こっています。
滞納している人たちの多くが考えていると言われるのはリファイナンスです。
つまり、一年以上支払いをやめていて、支払い猶予が終わるタイミングで、残額をそのまま違うローンに乗り換えれば、問題はないと考えている人が非常に多いようです。
そのほかにもローン未払い分の支払いの取り扱いについては、方法があるのですが、リファイナンスが主な方法になると思われるのですが、それがうまくいくのかについて調べてみました。
防大手ローン会社の人が、その可能性について語っていました。
リファイナンスが可能になるのは、以下の条件をクリアした場合のみだそうです。
- まずコロナによる経済的な苦境が終わり、支払い能力があることを証明できる場合。
- ローンの借り換えによって、支払額が減る場合。
- これに該当しない場合は、任意売却か差し押さえ手続きに進む。
- 借り手はリファイナンスのためには、それに見合ったクレジットスコアが必要で、決済費用は借り手の負担。
今、住宅ローンの支払いをやめている人たちは、気軽に借り換えができると考えているようですが、そこまで簡単ではないようですね。
そもそもの話ですが、ローンの支払いができないのに、リファイナンスの決済費用など支払えるわけはないのです。
あと、毎週80万人弱が失業しているのに、経済的な苦境が終わり、支払い能力を証明できる人も少数派だと思います。
特に金利が今後、急上昇するので、リファイナンスにより支払額が減る可能性もなくなりそうです。
つまり安易な気持ちでリファイナンスしようと考えている人たちは、自宅を失う結果になるのだと思います。
大手のニュース報道では、ローンの支払い猶予を受けている人の数を恣意的に少なく報道しているようです。
というのはいわゆるシャドーバンキングと言われるタイプの融資を受けている人は、非常に多く実際の数を把握するのは難しいと考えられているからです。
恐らく、政府はローンの支払い猶予期間を際限なく、延長し続けると思いますが、それもそこまで長くは続かないでしょう。
その前にも、家を早く売り抜けようと考える人が増えるのは間違いないので、下落圧力は強まっていくと思います。