アメリカ不動産情報

マナーの悪い買い手

不動産を買う時に一番してはいけないのは、物件にケチをつけることです。

相手が銀行であればいいのでしょうが、価格交渉をするためだけに、物件の不備を並び立てるのは逆効果です。

アメリカの不動産は築古物件なので、問題を見つけようと思えばキリがありません。

だからと言って、問題を並び立てたからと言って、価格が安くなるわけではないのです。

例えば、細かな問題であれば数千ドル程度は安くなるかもしれませんが、細かな問題を持ち出して、過剰な値引きを要求すると逆に嫌がれます。

 

よくある手口としては、ほどほどの値段で契約をしておいて、その後に物件検査をして、そこで大幅値引きを要求するという手口です。

売り手の方ももう売るつもりになっているので、その時点での交渉には折れてしまうという人も入るのだと思います。

今、売却途中の物件ですが、契約が済んだのに、相手側のエージェントが水道パイプが凍っていて、水漏れの危険があるからという理由で、$15000の値引きを要求してきました。

私がパイプはこちらで直す、そして買い手が自分でやるのならば少し安くすると提案すると、今度はこの物件に価格ほどの価値はないと言い出しました。

水道パイプを修理自体は、そこまで高くありません。かかったとしても$1500くらいです。

さすがに私の代理をしているエージェントも怒ってしまい、「嫌なら買わくていい、違う買い手を見つける」と言い、他からの買い付けを受け付けるためにすぐにマーケットに戻しました。

その後、私が業者にパイプを見に行かせると、凍ってもおらず、亀裂もどこにも見当たらないというのです。

それもそのはずで、売りに出す前にはすべて直して、しかも凍らないように暖房をつけたままにしてあるからです。

つまり価格を下げさせるために、ありもしない問題を作り、ケチをつけるマナーの悪い交渉法だったわけです。

 

価格の交渉にはやり方がありますが、金融機関から買うのでない限り、顔は見えないとしてもそこには人間がいるので、卑怯なやり取りは嫌がられます。

この買い手には、合意した金額なので、これ以上は下げないと伝えた後は、連絡が来ていません。

これ以上、価格が下がらないことが分かりどうするか迷っているのでしょう。

 

すべての人がそうだとは言いませんが、ことお金に関して言うと、アメリカ人は日本人よりもお金のやり取りが雑だと思います。

日本ではこういうことはあまり起こらないと思います。

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