これまで法律により一時的に抑え込んでした不動産市場ですが、ついに時間切れのようです。
もちろん州によってはまだのところもありますが、いずれにしても時間の問題です。
多くの州では先週の金曜日に法律の期限が切れたところが多いようです。
Landlords are encouraged to think creatively as 28 million Americans face eviction
全米で強制退去の危機に瀕しているのはなんと2800万件です。
議員の中には、これが「カタストロフィになりうる」という意見を述べる人もいます。
とはいえ、できることといっても、法律期限を延長するくらいしかできず、いずれにしても時間の問題です。
America is facing an eviction crisis as moratoriums expire: ‘This is a potential catastrophe’
この法律の期限を延長しなかったとして、市民からの暴動も起きています。
市長に対し家賃の取り消しを求めて、市長の自宅を襲うという事件も起きています。
実際にどれくらいの人数が追い出されるのかはわかりませんが、住宅市場に打撃となることだけは間違いありません。
実際のところ、経済的にひっ迫していて、弁護士費用を捻出できない大家も相当数いるのではないかと思います。
問題は追い出された人たちがどこに行くのか、ということです。
可能性はいくつかあります。
- 家族か友人と同居する。 すでに同居し始めている人はかなり多いようです。
- ホームレスになる。 テントや車の中に住む人は大勢います。
- 空き家に勝手に住み着く。英語ではSquatter(スクワッター)といいます。
いずれにしても、今後空室率は上がり、家賃は下落します。
大家にとってはいい話ではありませんが、これから買う投資家にとってはいい話です。
これはまだ最初の時限爆弾です。といっても数を見ればわかる通り、破壊力にはものすごいものがあります。
しかし、今回の事件爆弾は一つだけではないのです。
今後の展開には要注目です。