本番はもう少し先ですが、すでに兆候があちこちに現れてきていて、統計にも表れ始めました。
不動産ローンの滞納は過去9年間で最高となっています。
Delinquencies at Nine-Year High
5月の時点でローンの支払いが30日以上遅れている人の数は分かっているだけで、420万件となっています。
この数字にはローン会社から支払いの猶予を与えられた人も含まれています。
別の調査会社によると、夏までにローンの滞納をする人の数は30%に達すると予測しているところもあります。
ローン会社により支払いの猶予が認められた人たちのうち、支払いをしている人の数は減り続けていて、6/15の時点で支払いを続けている人は全体の15%だけだそうです。
彼らは猶予期間終了時には、一括で支払いをしなければなりません。
一か月分の支払いさえできないのに、猶予期間分をまとめて支払うのは到底無理な話でしょう。
つまりその時に大量の差し押さえが起こることになります。
すでにその兆候は表れていて、支払いに困っている人たちが物件を売りに出していて、売り物件数は急増しています。
アメリカ人の47%は不動産を売りに出そうと考えているという報道も出ています。
47% of homeowners considering selling due to coronavirus-related financial struggles
報道によると、滞納率が高いのはルイジアナ州、ニューヨーク州、ニュージャージー州そしてフロリダ州だそうです。
これらはもちろんコロナによる失業との関連が高いのですが、ローンの滞納は住宅ローンだけではありません。
事業ローンの滞納も急増しています。
過去11年間の間で倒産申請が最高数となっているそうです。
あとは倒産の危険が非常に高いと見られている大企業とその負債額です。
倒産するのか、政府が救済するのかはわかりませんが、再建のための人員削減は避けられないと思います。
シェールオイル業界も倒産の波が来たようです。3000億の損失を出したようです。
Shale industry will be rocked by $300 billion in losses and a wave of bankruptcies, Deloitte says
私はいまだに手持ちの不動産の処分を進めていますが、価格を下げたせいか買い付けが結構入ります。
これから何が来ようとしているのか、まだよくわかっていない人たちが多いということなのでしょうね。