アメリカ不動産情報

売り急ぐ人と買い急ぐ人

数日前に友人から相談を受けました。

あるお金持ちが手持ちの不動産をバルクで売りに出しているから、買おうと思うというのです。

リストをくれたので見てみると、売り手は110件をまとめ売りしようとしているようで、物件すべては修理済み、そしてテナントが入居済みの状態です。

そして過去のレントロールまですべて揃っていて、買えばすぐにキャッシュフローが出る状態のようです。

話を聞くと、しかも融資のアレンジまでしてあるようで、頭金を数割払えば、あとは融資で代金は賄えるということなのです。

110軒もバルクで買うということは、借入額だけでもかなりの額になります。

本人は、テナントも入っているし、借り入れが多くてもキャッシュフローがあれば返しきれると考えているのでしょう。

しかも、価格は今の価格よりも20%程割安なようなので、余計に買いたくなったのでしょう。

この彼は、手付金を一人では払いきれないので、私に一緒に入らないかと話を持ち掛けてきたわけです。

 

このブログを読まれている方なら私のスタンスはもうすでにご存じだと思いますが、今ははっきり言って売り時です。

この金持ちの売り手もやや売り急いでいて、値段を下げてもいいから、まとめて売り払ってしまいたいと思えてならないのです。

時間に余裕があれば、バルク売りではなく、ばら売りにするはず。

恐らくリーマンショックの後くらいに仕込んで、もう十分に利益を回収したので、処分し、次の下落局面のために手持ちの現金を厚くしておこうと考えているのでしょう。

リストを見る限りよい物件ばかりのようなので、買ったとしても十分に稼働する可能性はありそうです。

友人は価格が下がったとしても、稼働すれば問題はないと考えているようです。

しかしアメリカの場合、暴落が起こり、融資の残額以下に資産価値が割り込むと、返済をするのがバカバカしくなり、支払いをやめてデフォルトする人が続出するので、もしそうなれば、一緒に投資をした私まで巻き込まれる恐れさえあります。

アメリカではいまだに不動産の在庫不足が深刻なようなので、少しでも安い物件があると買い急ぐ気持ちはよくわかります。

ただ今のマーケットで、この売り手のようにすでに十分儲けた人が、売りに出て高値で買ってくれる人を探しているのも事実です。

調べてみたら、ダラスではこんなに上がっていたんですね、、、

あなたが買おうとしている時に、喜んで売っている人がいるということを覚えておくべきですね。

この話を聞いて、私も早めに自分のを処分しようと思いました。

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