日本人の不動産投資家にとって、不動産投資というとインカムゲインを求めるものという観念が広く定着しています。
そして、その上に節税メリットが取れれば、さらに良いと考える人がほとんどです。
ですから、日本で海外不動産を販売する業者のほとんどは、まずは利回りを売りにし、それが取れないと分かると今度は減価償却、さらには予算〇×万円で買える不動産みたいな売り方をしてきます。
しかし本来、不動産投資の目安とすべきものは、割安であるかどうかという視点のはずです。
つまり利回りがあるからとか、予算に合うから買いだ、という判断では意味がないのです。
これまでのマーケットの値動きや今後の予想、その他の複合的な要素を考慮し、特定の物件が割高なのか割安なのかを判断すべきものなのです。
現地事情に疎い日本人にとっては業者の受け売りを真に受けるのではなく、自分で調査する必要があります。
言い換えれば、キャピタルゲインが出る不動産かどうかの見極めを最優先すべきということになります。インカムゲインや節税という要素はおまけくらいに考えておけば間違いないと思います。
場合によって利回りが極端に低い物件がキャピタルの可能性を一番秘めているという結論になるかもしれません。
安値で購入して、値上がりを待つ方が家賃を期待するよりも確実で、最悪管理のトラブルが起こる場合でも放置すればいいくらいの感覚があれば、最終的には利益が出るものだと思います。
海外不動産を検討するときに、まずは割安かどうかの判断さえできれば、9割方、買うべきでない物件の見極めはできると思います。
安値で買い、キャピタルを取りながら、待っている間にインカムゲインと節税メリットを取れる仕方で投資できれば、最高ですね。
ここさえ間違えず、一定期間持ちこたえられれば、2-3倍になるということはよくある話なのです。