アメリカ不動産投資の鬼門は不動産管理です。
可能性を感じてアメリカで不動産投資を始めたものの、なかなか想定通りにいかないという人が多いと思います。
その原因のほとんどは不動産管理に起因するものです。
例えば、想定以上に修理代がかかりすぎるだとか、テナントの家賃未払いが頻発したり、それに伴いテナントの退去があり、家賃が入らないだけでなく修理代、弁護士代がかかるといったことがあります。あとは空室が長期間続くこと。
そうなると、利回りが極端に下がったり、場合によっては儲かるどころか持ち出しが続くことになりかねません。
買ったものの、そのあとが思った通りに行かず、行き詰ってしまうという投資家が多い気がします。
こういう事態を避けるにはいくつか方法があります。
まだ買う前であれば、良いエリアの物件を買うこと。
物件の質、そしてエリアによりテナントの質は変わります。悪いエリアに行けば行くほど、テナントの質は下がります。その代りパッと見た感じの利回りは上がります。
特に日本人の駐在員向けの不動産を購入するのであれば、全くと言っていいほど管理のトラブルは起こらないと思います。
大切なのは使う予定の管理会社の技術で、管理可能な物件の質を見分けること。この辺りは正直な管理会社であれば聞けば教えてくれます。
良い管理会社であれば、管理できるエリアを決めている場合が多く、その範囲内で買うと一定の成果が期待できます。
現在、思うように言っていない場合の解決策としては、管理会社を変える、あるいはいったん売却するという方法しかありません。
ここで注意したいのは、管理会社を変えるのに失敗すると、問題が改善されるどころか悪化する可能性があるということです。そして管理会社を変える場合、費用が発生することがよくありますので、簡単には変えられません。
覚えておきたいのは、不動産管理というのは会社そのものということもありますが、多くの場合、直接の担当の技量による差が大きいということ。
ですから、大きな管理会社に依頼したからといって、必ずしもうまくいくということにはなりません。逆に、大きな会社ほどあまり良いサービスをしてくれない傾向が強い気がします。なぜかというと、多くの物件を管理しているので、あなたが大口のクライアントでもない限り、大したサービスはしてくれません。
小さめの管理会社に問合せをして、気に入った人に管理をお願いするのが一番無難だと思います。
日本でアメリカ不動産を販売している会社を通して購入しても、問題は避けられません。もちろんある程度のサービスは受けられますが、満足できない場合がほとんどかと思います。
最終的にはこういう投資だと思ってあきらめるか、自分で探さなければならなくなりますので、やる気がある人は最初から自分でエージェントを探し、管理会社と修理会社を探す方が結局はうまくいきます。