数日前に終身雇用が難しいとの発言が経済界から相次いだことが波紋を呼んでいます。
日本自動車工業会・豊田章男会長:「なかなか終身雇用を守っていくというのは難しい局面に入ってきたのではないかと」。トヨタの豊田社長は業界団体のトップとして、終身雇用について「雇用を続けている企業にインセンティブがあまりない」などと述べ、今のままでは継続は難しいとの認識を示しました。
これまでの日本は終身雇用と年功序列で、会社に入ってさえいれば安定して生きられる時代でした。
ですからブラック企業があったり、サービス残業があったりしても、会社から離れる人はあまりいませんでした。会社が面倒を見てくれるから、生活が安定する、そしてそれが社会的な立場にもなる。
安定するのはいいことですが、それにより依存さえしていれば安定すると考え、固執ししがみつく体質の日本人が多く、抜け出せない。そしてその考え方を続けていくのは非常に危険です。
時代は変わってきています。すべてのサラリーマンはトヨタ会長の言葉の意味を重く受け止め、会社はもはや人生を助ける力はなく、各個人が新しい生き方を模索する必要があることを認識すべきでしょう。
今後の日本は時代に順応して成功していく人と、いつまでも昭和の考えにしがみつきじり貧になっていく人との格差が広がっていくことでしょう。