アメリカの地方自治体は大抵、年に1-2回、不動産のオークションを行います。
これらは固定資産税の滞納した物件を差し押さえて、まとめて売りに出すものです。
大抵は夏から秋にかけて行われ、不動産業者や経験がある投資家たちが安値で仕込むために利用します。
金融機関の差し押さえの場合、不動産エージェントが個別に売りに出すのが普通ですが、地方自治体は少し違います。
ホームページで告知して、リストを発表、そして後日、ネットで入札という流れになります。
安く買えるのは魅力なのですが、それなりにハードルもあります。
例えば、日本の競売と同様、事前に中に立ち入ることはできません。
私も時々、参加していますが、地方自治体からオークションの物件リストが発表されると、家を表から見に行きます。すると、外観からの様子で、中の状態を想像しなければならず、購入後に立ち入ってみると予想とは違っていたということはよくあります。
あと、よくあるパターンは占有者がいる場合です。新しいオーナーが決まって、追い出されるまでは居座るという人も少なくありません。
あと、多くの場合、入札後の名義変更等の手続きは自分で手配しなければならないというデメリットもあります。名義に瑕疵があることもあります。
つまり、買った後にすこし手間がかかるということですね。
魅力は何といっても安いことです。これは場所にもよりますが、いい物件が半値以下で買えることもあります。
数千ドル程度で買えることもよくあります。
安く買えさえすれば、補修をして転売するもよし。貸し出すもよし。いずれにしても利益はかなり出やすいです。
すこし上級者向けですが、今のマーケットで手軽に利益が出やすい方法の一つです。
外国人投資家には手が出しにくいところではありますが、できればベストな方法になります。