人は誰しもプライドが必要です。
自分は人として価値があるという自覚、そして人生で有益なことを成し遂げ社会に貢献しているという自覚が必要です。
しかし、プライドが過剰になり、虚栄心になると、判断を誤ったり、ウソをつく羽目になり、結果として大失敗をしたり、人の信頼を失ったりします。
「自分の生活はこんなはずではない」とか「自分にはもっといいポジションが与えられて当然だ」などという思いが強すぎると、周りの人だけでなく、自分自身にもウソをつくことになり、結果として失敗します。
例えばよくあるのが、資力では到底及ばないようなものを購入しようとすること。
これには家や車、果てには子供の教育などがあります。
これくらいですと、まだ他人にはあまり迷惑は掛からないのですが、教育に関しては少し厄介です。
親のエゴ、つまり自分にできないことを子供にやらせようとして、子供に無理矢理押し付る親というのはよくいるもので、子供にとっては大迷惑な話です。
自分に本当は自信がないこと、そしてそれを別のもので隠し、実際以上に見せようとすることは、自分や周りの人にウソをつくということでもあります。
少し前に、こんなことがありました。
ある方が仕事の関連で、知り合いがいろいろといて私にはできないことができるというので、それをお願いしました。
しかし、いつになっても約束は実行されず、調べていくうちにいろいろな事実が明るみに出て、結局、その人ができると豪語していたことは実はウソで、本当はできないということが関係者全員にばれてしまいました。
その過程で、ウソを隠すために、さらなるウソを重ねていたことも判明し、そのことを突き付けられると今度は責任転嫁を図るという暴挙に出ました。結果として、関係者全員に愛想を尽かされる結果となりました。
他の人から良く見られたいというエゴのためにウソをつくことには全く意味がありません。
実際のところ虚栄心が強い人というのは、本当は自分に自信がないのだと思います。自分と他人に正直になり、きちんと向き合えない人は、結局は人からの信頼を失う結果となり、人生でいろいろな問題を抱えるようになると思います。