「水の上にパンを投げよ」とは外国のことわざです。
水の上にパンを投げるというのは例えで、見返りがないと思えるものに対して貴重なものを与えなさいという意味です。
このことわざには続きがあります。
それをしていると、「パンにバターがついて戻ってくる」、つまりあとからしたことが倍になって自分に戻ってくるという結論です。
つまり短期的な損得ばかりを考えていると、大きなもの得損なうという意味でもあります。
そして人生は振り返ってみるとその時はそうは思わなかったものが、実は大切だったことが後からわかることも多々あります。
新規の事業をスタートする時、最初から給与が出ない場合はほとんどです。
それどころか必要な経費を自分で支払うので、マイナスのスタートなるのが普通です。
ここで多くの人は、最初しばらくはタダ働きをするのは嫌だと考え、何もしなかったり、お金を払ってくれないとやりたくないと考える人は意外と多いものです。
しかしここで短期的な損得ではなく、長期的な視点を持ち、タダ働きをした人は一番報われるものです。
一緒に起業をするパートナーを選ぶ時に、こうした視点を持つ人を見つけるのは大切なことです。
そしてこの視点を持ちない人は、経営者としては失格です。
明日のことではなく、数年後から10年後のことまで考えて、今犠牲を払えるだけの余裕を持てる人になりたいものです。
自分に与えられたチャンスに対し、いつでも全力で取り組むようにしましょう。