少し前に私が日本であまり不動産投資をしない理由について書きました。
私がいつも思い出すのが、ロバート キヨサキの本です。
彼は著書の中で書いていますが、スーパーの売り子に不動産投資を勧められたときに、不動産の売却を決めたという話のくだりがありました。
つまり市場が熱を帯びてきて、誰もかれもが参入するようになった時は、手を引くべき時だということです。
歴史は繰り返します。誰かが得をし、素人たちがババを引くということです。
日本では私のまわりでも、最近不動産投資を始めた人がたくさんいます。
私はいまさら、と思うのですが、それにもかかわらず、銀行で融資を引きまくり、
すでに高値になった不動産を買おうと躍起になっている人がたくさんいます。
またそのノウハウを売っている不動産投資家の人たちもたくさんいます。
私の意見では、すでに手を引き時が来ていますし、早い人はすでに利益確定をしてしまっています。
歴史は繰り返します。誰かが得をし、素人たちがババを引くということです。
最近の東洋経済の記事に以下のものがありました。
「サラリーマン大家」の時代は間もなく終わる
以下、引用。
「最も注意を払うべきは、貸家の需要が高まっていないのに対して、供給が増え続けているというところでしょう。
人口減少社会に突入した日本では、すでに全国で820万戸の空き家があり、その半数超は貸家となっているのです。
これから本格的な人口減少社会が到来し、空き家が増え続けていくのは間違いないというのに、供給過多にある貸家の供給がさらに増え続けるという状況は、
遅くとも10年後には、全国的に貸家の賃料が大きく値下がりすることを決定づけてしまっているといえるでしょう。」
巨額の融資を抱え込み、空室と家賃の下落と戦いながら、融資を長期間返済していくのは、どう考えても賢い投資とは言えません。
世界中を見回してみると、このようなリスクを抱えなくても、もっと楽に儲かるマーケットはたくさんあります。
例えば、下の資料によると、世界中の経済成長率で、日本はまさに最下位になると予想されています。
その反面、何もしなくても成長していく国も多くあります。
そう考えると、日本人の性というか、視点の狭さというか、日本は安全だという神話に騙されてしまっていることが本当に残念だと思います。
手遅れになる前に海外をもっと見てほしい、というのが私の願いです。