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リスクに対する日本人気質は一番の障害かもしれない

日本人の国民性と言えば、リスク回避型の性質が強い国民です。

例えば、人からどう見られるのかを気にするあまり、空気を読んだり、周りに合わせて本音を言わなかったりするのは、究極的には日本という社会の中で、自分の身を守ることが大切だとだれもが考えていることの表れと言えるでしょう。

このリスク回避の気質は様々なところに現れています。例えば、終身雇用制度とか、海外のどこの国にもないような日本の保険制度とか、できるだけリスクを取らずに一生を終わらせるようなシステムを日本人という国民すべてが作り上げてきたのでしょう。

こういう気質の人が多いので、実際には資産が目減りしているにもかかわらず、お金はすべて銀行預金にする人が大半です。これはつまり資産が増えなくても、預金が安全であれさえすればよいという全くの日本的な考えです。

日本人はリスクをゼロにしようと考える人が多いのでしょう。結論としては何もしないとか、分析マヒになる人が多いです。

 

別に私は自ら進んでリスクを取りまくれ、と言いたいわけではないが、リスクばかり気にしすぎると、そのこと自体がリスクになりはしないかと思うのです。

ほとんどの人にとっては、この心理的な壁を乗り越えることが大切なのかもしれません。なぜならリスクを取らずして、リターンというのはないからです。

リスクを取ること、勝負に出ること、失敗することを恐れないこと、これは非常に大切です。これなしに成功はあり得ません。

ただ、あえて言えば、日本人でリスクを気にする人は、いったい何が本当に危険なのかを理解しておらず、なんとなく不安に思うからリスクがあるという人が大半だと思います。

そのためには、情報を集め、よく分析し、リスク要因をきちんと把握し、リカバリーの方法まで考えておけば、これまではリスクだと感じていたものが、リスクではなくなる場合が多いものなのです。逆にこれまで安全だと思っていたものが、逆に危ないと気づくことがあるかもしれません。

ただどんなに調べて対策を考えても、リスクはゼロにはなりません。リスク要因を見極め、失敗した場合のダメージと成功した場合のリターンを比べて、投資判断を下すというプロセスを身に着ける必要があるのでしょう。

 

先日、ある方のブログでリスクを取らないとハッピーになれないという趣旨のことを書いているコンサルタントの方がいました。言葉は違いますが、たくさんの回数のリスクを取れ、一定の確率で当たるものだから、みたいな内容でした。コインを一万回投げれば、半々の確率で裏と表が出るのと同じだという話です。

私はこの意見には反対です。資産運用が成功するかどうかはコインとは違います。そもそも確率の問題ではなく、資産運用の中身の問題で、ダメな種類の投資、例えば仮想通貨みたいなものは何百回やっても100%に近い確率で失敗します。ハイリスクノーリターンということもあるわけですから、、

こういう煽りはわるいセールストークにしか聞こえません。

 

ただどんなに調べてリスクヘッジをしたとしても、リスクがゼロにはなりませんし、投資と企業に失敗はつきものです。

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