これは不動産の修理代金だけに関わらず、アメリカでの支払い全般に言えることですが、ある程度の金額の支払いが発生する場合、どのように支払いをするのかを考えたほうがよいと思います。
日本人的な感覚だと、物件の修理代を請求されると、全額前払いにするものだと考える人がほとんどです。
確かに日本国内だと、そのような支払い方をするのがスタンダードかもしれません。
しかし、これには日本人特有の固定観念が関係しています。
それは何かというと、「お金を支払えば、仕事は必ず完成してもらえる」というものです。
しかし海外に行くと、日本のあたりまえは当たり前ではなくなります。
アメリカの不動産に関していうと、全額前払いしてしまうと、問題が起こる可能性が高いです。
例えば、お金をいったんもらったら、仕事は後回しにされ、なかなか終わらせてくれない。
または、途中で足りなくなったから、追加の支払いを請求してくる、といったことが起こりえます。
最悪のパターンとしては、お金だけ取って、仕事をしてくれないということもあります。
もちろん、業者としては、全額前払いを望むのは当然ですが、発注する側としては、支払い方法を毎回、交渉すべきです。
半分ずつ支払うとか、最初に材料代を支払い、人工代は終わったタイミングで支払うとか、分割で支払うようにすると、リスクを減らすことができます。
特に新しい業者を使う場合は、特に支払い方法をよく検討すべきです。
相手が全額前払いを要求してきたら、立ち止まって、そのリスクについて考えてみてくださいね。