今日、アメリカ全土全土に及ぶ大規模通信障害が発生しました。
携帯電話各社のサービスがダウンしたほか、インターネットや病院のシステムに影響が発生したり警察に電話がつながらないという事態も報告されています。
既に問題は解消されているとのことです。
この原因に関しては、太陽フレアが原因であるとする声もあれば、サイバー攻撃であるとする意見もあります。
注目が集まっているのは、イーロンマスクのこのツイートです。
これは通信障害の前日のものですが、「これはテストです」という内容です。
このコメントの真意が今日の通信障害の何らかのテストとして行われることを示唆していたのか、それともXで何らかのテストをしていたのかという疑問の声が上がっています。
そしてコメント欄が閉じられていることも注目に値します。
FBIは声明を出しており、「何らかの不法行為が発見されれば、早急に対応する」としておりサイバー攻撃ではないとしています。
これだけで原因がわかるような気がします。
ところで昨年、アメリカの議員の多くに不測の事態の際の通信手段確保のためとして、衛星電話が配布されました。
そして今、イギリスではジュリアンアサンジの本国帰還の訴えが審議されている最中で、関係があるようにも思えます。
すでに取り上げましたがビリオネアたちは株式を大量に処分すると同時に、地下バンカーの建設を急いでいます。
彼らが知っていて一般人には知らされていないこととはいったい何なのでしょうか?
WEFが警告しているサイバーパンデミックの前兆なのでしょうか? 疑問は尽きません。
そして先ほど過去最強クラスのソーラーフレアが発生したという報道があったこともお知らせします。
ところでCBDCの件で書こうと思っていたことが一つあります。
経済とインフレの関連の観点からの話になりますが、物の価格は世界に流通する物とサービスの送料と通貨の量の相関関係で成り立っています。
ざっくりと説明すると、物の数が増えないのに流通する通貨の量だけが増えると、通貨の価値は下がります。
例えば、子供が3人いてそれぞれが100円ずつ持っているとします。
3人が店に行き、3本売られているコーラを1本ずつ買おうとすると、1本の値段は100円になるかもしれません。
しかし子供3人それぞれが1000円も持っているのに、店頭にはコーラが1本しかないとしましょう。
そうなると200円-300円も払ってでもコーラを買おうとする子供が現れてきますし、店も値段を釣り上げることになります。
このように物の総量とマネーサプライは密接な関係があります。
特にパンデミック以降、世界中で物の生産量は減っているのに通貨の供給量だけは急増しています。
マネーサプライ増加の原因を作っているのは、各金融機関です。
信用創造のシステムについては何度も書きましたが、少し前までは金融機関は預金額の約10倍までの貸し出しをすることが許可されていました。
誰かが100万円預金すると、勝手に数字を1000万円に増やして第三者に融資をすることができました。
この1000万が今度は違う金融機関に預け入れられて、その金融機関が1億円にするといった具合で、サイクルが繰り返されマネーサプライは増加していきました。
かつては預金額の10%をホールドすることが義務付けられていましたが、それも撤廃されています。
つまり金融機関が勝手にキーボードを押せば、幾らでも数字を増やしまくれる状況が続いており、インフレの大きな要因となっています。
信用創造のシステムはインフレを一気に加速させる要因であることは確かです。
とは言え、これまでは金融機関が増やした通貨を借り入れた個人や企業は、少なくともモノやサービスを世の中に提供してきました。
マネーサプライは増加しますが、同時に流通する物とサービスも増えていたことは、インフレ上昇率に歯止めをかける一因でした。
しかしCBDCが導入されると、これが一変します。
エリートたちが考えているのは、CBDC導入による現金の廃止とベーシックインカムです。
通貨がデジタルに変わるということ以上の意味があります。
つまり物とサービスを提供しなくても良くなり、マネーサプライだけは増え続けるシステムに切り替わります。
インフレ率急上昇にかろうじて歯止めをかけていたものを一気に取り除くことが目的です。
CBDC導入後しばらくすると、店には1本しかないコーラを1000人の人が奪い合うような状況が発生します。
そして人々はそれぞれベーシックインカムでもらった多額の通貨を持っています。
この時にコーラの値段はいくらになるのでしょうか? 10万円それとも100万円になるのでしょうか?
あるいは店のオーナーは、まったく価値がないデジタル通貨と引き換えにコーラを売ることを断るのでしょうか?
そして通貨の価値が全くなくなる時に、金と銀、そして仮想通貨(すべてではありませんが)の価値はどうなるのでしょうか?
現物を持っている人たちは、闇市場でCBDCではない別の通貨と引き換えに取引を行うようになります。
これはWEFが目指している持ち物を何も持たない世界の事です。
ベーシックインカムの社会実験は、過去にソビエト連邦で行われたことは広く知られています。
私がロシアを始めて訪問したのはソ連崩壊後でしたが、その時でさえ深刻な物不足にロシア人たちは苦しんでいました。
店には入り口が2つあり、価格設定も2つありました。
1つはルーブルしか持たないロシア人の入り口で、もう一つは外貨を持っている外国人用の入り口でした。
ロシア人向けの出入り口には長い行列ができて、並んでも目的のものが手に入らないことも良くありましたが、反対に外国人の出入り口には人は誰もおらず、外貨で購入できる品物は豊富にありました。
人々はパンやキャベツを買うためだけに長い列に長時間並び、それでも手に入れられないということも珍しくありませんでした。
ですからロシア人にとってはキャベツやトマト、ジャガイモときゅうりは貴重品でした。
真面目に働いても働かなくても貰える給与の額は同じなので、人々は働こうとしませんでした。
そのため物不足は深刻になると同時に副収入を得ることが人々の主眼となり、職場からモノを盗んで横流しすること、賄賂を受け取ることは生き残るための手段となりました。
過去のソビエトで起こったことはCBDC導入後の社会で起こることを予兆しています。
プーチン大統領が強硬にグローバリストたちに派遣に挑むことや、先日はロシア国内で玉子の値段が高騰したことが国民に謝罪したことはこうした過去の経験から来ているのでしょう。