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高い空室率に悩む商業不動産のオーナーたち

この件はもう少し後で取り扱おうと計画していますが、簡単に説明しようと思います。

報道では主に居住用の不動産に焦点が当てられていて、価格が急落していることや開発業者が物件が売れずに困っていることが伝えられています。

しかし、実は商業不動産を巡る状況はもっと悪いと思います。

ロックダウンやら入場制限やらといった規制を長期間かけられれば、ビジネスは行き詰るのは当たり前の話です。

 

これは昨年末の記事になりますが、差し押さえの専門家が書いた記事で、2008年のリーマンショックの崩壊が近づいているとしています。

今後数年間の間、500億ドル(60兆円程度)の商業不動産が支払いを完了するか、あるいはリファイナンスしなければならず、大崩壊が目前に迫っているとしています。

これまでの低金利の後に来た突然の金利上昇と、事実上マーケットが凍結状態にあるため「差し押さえバブル」が発生していて、これら商業不動産に融資をしている金融機関に多大に影響が及ぶと述べています。

そして商業物件のオーナーたちの「審判の時」近く、差し押さえ専門家としての仕事は今年一年、急増すると思われるそうです。

 

この記事の中ではシカゴの商業不動産についての言及がありますが、空室率が50%に到達しているところもあるそうです。

仮にこれらの物件オーナーたちにローンがないとしても、固定資産税と保険料は掛かります。

もしローンがあるとすれば、ゲームオーバーということでしょう。

Distressed Asset Specialists See Deals In Reckoning That 'Dwarfs '08 Collapse'

 

この記事の中でも少し指摘されていますが、商業不動産を格安で取得し用途変更をする可能性が指摘されています。

これは私の周りでもしている人がいますが、例えば倒産したホテルやショッピングモールを買い、アパートに改装するといった投資手法です。

あるいは買ってそのまま数年は放置する人もいます。

個人的には小売店舗やレストランは、長期間塩漬けになる気がしています。

恐らく資金力とノウハウがある投資家は、ほぼ間違いなく商業不動産を狙いに行くと思われます。

不動産の経験がない人には想像しにくい話かもしれませんが、今回の経済危機での最高のチャンスの一つはここにあると思います。

特に今はモールが相次いで閉鎖に追い込まれていることが報道されていますが、これらは氷山の一角で細かな物件は多数存在します。

 

シカゴの商業不動産はねらい目としては、かなり面白いと思います。ただ他都市でも同様の状況のようなのです。

経験のある人向けにはなりますか、アメリカの不動産に投資するのであればこの可能性も検討すべきだと思います。

Downtown D.C.’s struggles mount as many workers remain remote

Boston commercial vacancies at their highest in over a decade

 

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