アメリカ不動産情報

いら立ちを募らせる売り手たち

アメリカの不動産の崩壊はもうそろそろ次の段階に入ります。

 

ある不動産エージェントが最近の動向を話していましたが、今の売り手たちはまだ現実を直視できていないようです。

例えば非常に人気が高い不動産市場、フロリダやカリフォルニアといったところですが、AirBnbや最初の家が値上がり益を利用してローンを組んだ人たちが大挙して売りに出でいます。

3-5か月たっても、内覧もなく買い付けも入らないという状況に売り手たちは非常ないら立ちを募らせているとのこと。

売れないのは、不動産エージェントが悪いと考える人たちが大半で、なかには急いで値下げを繰り返す人もいます。

そして"無能な"エージェントを首にして、違うエージェントを使う人もいます。

しかしそれでも買い手は現れず、困り果てている売り手が大半のようです。

問題はすでにお分かりだと思いますが、物件そのものでもエージェントでもなく、身の丈に合わない借入をしたり、不動産のサイクルを勉強しなかったことが原因です。

 

少し面白い売り物件を見つけました。この物件は売り主のいら立ちを象徴するような物件です。

きれいに物件ですが、注目すべきなのは価格変更の頻度です。

毎週のように価格を上げたり下げたりを繰り返し、合計25回も変更しています。

これは少し極端な例ですが、同様の例は多数存在します。まだ現実を受け入れられず、もがき苦しんでいる段階です。

これから起こることですが、アメリカでは失業率が一気に上がると考えられていますが、それまでは価格の下落は進むものの本格化はその後です。

これと同時に住宅金利は上がり、今以上に買い手はいなくなります。

今は金利が7.1%前後のようですが、FRBの利上げは続くようですしさらに冷え込むと思われます。

報道によると半分以上の企業は解雇を計画しているそうです。

失業により住宅ローンの支払いができずに困り果てた売り手たちは、家を売るのを諦めると、今度は金融機関に債務整理の相談(ショートセール)を始めることになります。あるいはそのまま差し押さえられるに任せる人も多数でできます。

その時に参入するのが賢いと思います。

売り手が一般人だと、交渉が難航したりありえない要求をしてくることが良くあります。損をしたくないとか自分の家を売ることに関して、個人的な感情が入るためでしょう。

一番楽なのは金融機関から買うことですね。彼らは不良債権を処理したいだけなので、買い手としては非常に楽なやり取りとなります。

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