アメリカの商業不動産市場が壊滅的状況であることは、すでに取り上げました。
居住用不動産市場の崩壊はというと、まだこれからという状況ですが、確実に先回の不動産危機を超えるレベルになりつつあります。
もしかすると、崩壊はAirBnB市場から始まるのかもしれません。
住宅市場のバブルをけん引したのはAirBnBで、崩壊も同じところからということなのかもしれません。
少し考えれば分かりますが、短期の賃貸で高い収益が見込める→高い価格で住宅を購入する→バブルが発生する、という流れです。
これは不動産エージェントが言わないことですが、今は家の売り時を逃した人たちが凌ぐためにAirBnBに流入している一方、バブルで買ったことに気付いた人たちが売り抜けようとしています。
ゼロヘッジは、旅行客が激減しているため、グーグルで"Sell My AirBnB"(AirBnBを売る方法)という検索が急増していると報じています。
記事によると、AirBnBの収益が4大幅に下落している都市もあり、オースチン、フェニックス、デンバー、サンアントニオといった都市では壊滅状態であるとしています。
こちらは2022/5-2023/5のデータのようですが、40-50%も収益が下落しています。
こちらはグーグルの検索数の上昇のグラフ。
この問題がどれくらい深刻なのかを少し調べてみました。
これはロサンゼルスですが、44500件もAirBnBがあります。これらの物件が売りに出るとどうなるのか、想像してみてください。
こちらはニューヨークですが、38800件もあります。注目すべきなのは、マンハッタンです。
マンハッタンを拡大してみると、ものすごい数のAirBnBが集中していることが分かります。
こちらはサンディエゴ。小さな都市ながら12500件もAirBnBがあります。
ビーチ沿いには特に集中していますね。
フロリダについては、昨日の記事で取り上げました。
不動産価格は急落、収益は激減する中で保険料と税金は高騰していきます。
すでに橋迫っていますが、AirBnBオーナーたちは一気に出口を求めて大量に物件を売りに出すことになりますし、不運なことに差し押さえになる人も続出してくるはずです。
居住用不動産のバブル崩壊は始まっていますが、AirBnBから始まるのかもしれません。
私は数年タイミングを読み違えましたが、その間にもバブルが膨張したので結果としてはチャンスが広がったと思っています。
エアビーの件は、不動産エージェントは口が裂けても言わないでしょうね。
不動産バブルの崩壊は経済崩壊のほんの一部に過ぎません。主流メディアも最近は、本当のことを小出しに言い始めました。
最新のデータによると、大恐慌以来起こっていない崩壊が2024年に起こりうる、と認めています。
大崩壊が起こる時に生き残れる人だけが、その時に起こる大チャンスを生かすことができることになります。
New data reveals a crash not seen since Great Depression could hit in 2024