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アメリカ不動産の滞納税金に投資する手法

数日前のブラックロックとブラックストーンのリートからの資金引き出し停止は、かなり大きなニュースとなっています。

それぞれ巨大ヘッジファンドに対する不安が広がっているのと同時に、やはり不動産は暴落が避けられないという見方を一層裏付けるものとなったからです。

フロリダ州の知事がファンドの方針に反対し、年金基金を引き出したことが直接の原因のようですが、引き出し停止により他の年金基金は打撃を受けることになります。

Florida pulls $2 bln from BlackRock in largest anti-ESG divestment

 

ところでこれから来るアメリカ不動産の大暴落局面での投資方法の一つを紹介したいと思います。

私は個人的には、個人から買うのは好きではなく、買うのであれば民間金融機関の差し押さえ、あるいは政府金融機関の差し押さえのどちらかが良いと思っています。

個人から買うとありとあらゆるトラブルが発生するものです。

ショートセールであれば比較的楽ですが、これについてはまた後ほど書きたいと思います。

これらは住宅ローン滞納による差し押さえ物件ですが、これとは別に固定資産税滞納による差し押さえ物件というのも存在します。

地方自治体によってもばらつきがある場合もありますが、固定資産税を滞納すると14-15%程度の金利を追加され、雪だるま式に増えていきます。

いったん滞納し始めると、払えきれない額にまで膨れ上がる確率が高くなるわけです。

大抵の場合、3年間滞納すると差し押さえになります。

 

この滞納税金に投資するという投資があります。タックスリーンと呼ばれる投資法です。

地方自治体は滞納税金を債券として発行し、投資家に販売する代わりに、金利を支払うというシステムを取っています。

オークションの場合が多いようですが、8-30%程度になります。つまりかなり投資効率が良いということになります。

そしてこれ以外にもメリットがあります

投資家が買うとその債権は登記情報の記載され、権利が確保されます。

そして、差し押さえの際には投資家にはその物件を一番最初に購入する権利が発生します。

このような証書が発行されます。

 

安い物件を購入する場合は、出できたものの中から良さそうなものを購入することになると思いますが、高級物件を購入する場合にはこの手法は有効です。

欲しい物件を見つけた後に固定資産税情報を調べれば、税金を滞納しているかどうかが分かります。

もし狙い通りに差し押さえになれば、欲しい物件を真っ先に買えることになりますし、もしそうでなくても金利が支払われるということになります。

権利も登記されますので、リスクもそれほどないはずです。

デメリットは自分でいろいろと調べなくてはならないということですね。

 

日本人の投資家のほとんどは格安の物件を狙うことになると思いますが、資金面に余裕があり高級物件も狙いたい方は、この方法を検討してみるのも良いかもしれません。

私は商業物件を買う時に、この手法を使おうと考えています。

ここ数年の不動産バブルで固定資産税も高騰している場所が多いので、この手法は有効かもしれませんね。

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