数日前にIMFがFRBに世界経済の完全崩壊の指示を出したことについて書きました。
今は数か月前とは全く違うほど、不穏な雰囲気になっています。
恐怖を煽る様な話は聞きたくないと思う人もいるでしょうが、これは事実です。
どうやらクレディスイスの崩壊は止められない規模になりつつあります。
結局最後は各国の中銀は救済するために最後の巨額金融緩和、いわゆるクラックアップブームに突入すると思います。
クレディスイスの問題の中心は金利スワップのデリバティブで、金利が上がれば上がるほど損失が拡大します。
その中で利上げを断行するということは、息の根を止めろと言っているのと同じです。
そしてそれを救済するために、最後のそして天文学的な額の資金供給を行うことになると思います。
すでにFRBはスイス中銀経由の通貨スワップで追加で80億ドルの資金注入を行いましたが、現時点の総額は200億ドルになっています。
これは10月の情報なので、もっと増えていると思います。
Fed Swaps $9 Billion to Swiss National Bank, Bail Out For Credit Suisse?
サウジアラビアもクレディに破綻される困るので、投入額を倍にしたようです。
皇太子自らの資金で救済に乗り出すという観測も出始めています。
Saudis Double-Down On Credit Suisse Bailout
クレディ・スイス株、一時7.5%高-サウジ皇太子が出資検討と関係者
そしてこれはBISの突然の発表です。
80兆ドルがFXスワップの隠れ債務が「発覚」したようですが、その正体は分かっていないという報道です。
要するに破綻寸前の金融機関と年金基金が複数あり、その債務は巨額ということですね。
80兆ドルとさらっと書いてありますが、これは非常にヤバい話です。
今のアメリカの抱える負債の額は31兆ドルで史上最高額と言われていますから、負債はアメリカという国家が2.5個吹っ飛ぶのと同じと言っていることです。
金融機関の名前は公表されていませんが、これは公表できないのでしょう。
これも救済するのでしょうか?
非銀行部門に為替スワップ関連で80兆ドル超の「隠れ債務」=BIS
デリバティブの崩壊により破綻寸前の金融機関すべてを救済できるのでしょうか?
肝心のFRBは今、巨額の損失を出しています。中央銀行と言っても中身は普通の銀行と変わりません。
資産が減少する中で、救済のために巨額の金融緩和を行うということは、ハイパーインフレに直結します。
FRBは救済しきれるのでしょうか? 恐らく無理でしょう。
そんな中、来週の13-14日にFRBは再度金利を上げる見通しです。
0.5%という見通しが大勢ですが、IMFの強力なプッシュによりこれを超える可能性があります。この日はWebBotのデータに警戒日でもあります。
利上げによりクレディだけでなく、複数の金融機関が崩壊、そしてそれを救済するために信じられない額の資金注入を行うことを予期した方がよさそうです。
そしてこれが米ドル(FRB紙幣)の終わりとなるのでしょうか?