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「痛みと犠牲が必要」

数日前に取り上げましたが、もう少し取り上げたい件があります。

すでに非常に多くの人が取り上げていますが、この件です。

インフレ抑制まで金融引き締め必要、「痛み」伴っても=米FRB議長

 

会見の中でパウエル議長は、「FRBがインフレと戦う中で、アメリカ人とアメリカの企業が痛みを経験することになる」といった発言をしたため、

アメリカの株式は急落しました。

肝心な点として、どのような仕方でアメリカ人は痛みを経験するのかということが焦点になります。

そして恐らく西側諸国の中央銀行は連携して同じことを行うはずなので、世界中の多くの人が痛みを経験することになります。

ちなみにECBはインフレと戦うためには、「犠牲が必要」と言述べていることが報じられています。

ECB officials warn of ‘sacrifice’ needed to tame surging inflation

以前にも書きましたが、恐らく彼らにとって"インフレと戦う"=資産バブルを崩壊させる、ということだと思います。

 

まずはインフレと戦うためと称して、大幅な利上げをすることは確実ですので、不動産や株式は大幅に下落する可能性が高そうです。

他の国のことは良く分かりませんが、アメリカでは7月には差し押さえの数が320%増加したことが報じられています。

すでに下落局面に入っている不動産市場を完全破壊する動きに入っていると思います。

少し前に書いたと思いますが、格付け会社はアメリカの複数の都市で不動産価格が少なくとも15%以上、下落するという見通しを出しており、

これまでは大量購入により市場を押し上げてきた機関投資家も購入を停止、あるいは逆に処分する動きに出始めています。

 

それと同時に「インフレと戦う」と称して、意味不明な金融緩和を行うことも視野に入っているかと思われます。

例えばこれ。インフレ抑制法案としながらも、中身はインフレを促進するものとなっています。

米インフレ抑制法成立、バイデン氏が署名 4300億ドル規模

そして学資ローンの免除も、インフレを促進するものです。バイデン政権は違うと主張していますが、、、、

Biden Student-Loan Forgiveness Raises Inflation, Budget Risks

ECBはインフレを抑えるためには、"適切な予算配分"が必要だ、としています。

Prudent budget policies ‘key to taming inflation’

 

フランスでは電気代が24倍に跳ね上がったようです。

イギリスでは、来年の春までに電気代が6600ポンドに跳ね上がるようです。

しかしイギリスの平均給与は税引き前で、31000ポンドだそうです。

これはイギリスのハブの電気代、

契約更新前は月に1000ポンド(1200ドル)でしたが、更新後は6000ポンド(7300ドル)になったそうです。

ヨーロッパでは、エネルギー危機とハイパーインフレが進行しているため、このような勧めがなされています。

「エネルギー危機に直面しているヨーロッパ人は食べることか、暖房をつけることのどちらかを選択すべきで、シャワーを浴びることは忘れてください」、とのこと。

世界中でインフレは急加速する時期に入りつつあるようです。

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