しばらく前に取り上げたかもしれませんが、テキサス州では独自通貨発行に向けての動きが進んでいることをゼロヘッジが報じています。
Texas Committee Passes Bill To Create 100% Reserve Gold And Silver-Backed Transactional Currencies
テキサス州では金と銀を州の法定通貨とする法案が採択される方向性のようです。
合衆国憲法では金と銀のコインを法定通貨とすることが規定されているので、反対するのは困難だと見られています。
報道によるとテキサス州が目指しているのは金銀本位制の独自通貨ですが、100%金と銀の裏付けを持たせることとなっています。
そしてそれだけでなく、100%の兌換性を持つことになることが規定されています。
つまり現金を持っていけば、金と銀と交換できるようになるわけです。
そして100%ということは、当然金融緩和を規制することを意味します。
使用されるコインの種類に関しては明記されていませんが、同じ刻印、形、純度の貴金属コインが通貨としてふさわしいとされています。
通貨発行元はテキサス州が保有する貴金属保管所となるとのことなので、アメリカンイーグルコインを使用するのではなく、独自コインを使用するのかもしれません。
テキサス州の金貨と銀貨はすでに存在しています。
そして金と銀のコインだけでなく、日常生活で使いやすくするためにデジタル通貨も発行することが規定されています。(もしかしてベリタシアムか?)
すでにテキサス州の住民たちからの強い同意が得られており、法案を推進することを要請する嘆願書が複数届いていることも報じられています。
テキサス州のこの動きは現在の米ドルだけでなく、近々リリースされるCBDCにとって非常な脅威となるのは間違いありません。
そして同様の動きが進んでいるのはモンタナ州、ユタ州、ワイオミング州とオクラホマ州で、やはり金と銀を法定通貨にする方向性です。
モンタナ州では支払い手段としてビットコインを使用する場合、税金を免除することを決定しました。
ユタ州では州が保有する貴金属保管庫が存在しなかったため、新たに設立しました。
貴金属の保管をするだけでなく、貴金属の兌換を可能にする"ユタコールドバック"を発行しています。(バックとは米ドルの略称)
ネバダ州とニューハンプシャー州もゴールドドルの発行を始めたようです。ということは同様の方向性なのかもしれません。
UNITED PRECIOUS METALS ASSOCIATION
FRB発行の米ドルの崩壊が目前に迫る中、CBDCへの移行が行われる予定ですが、アメリカ国内では足元からCBDCを破綻に追い込みかねない動きがあちこちで起こっています。
アメリカ経済はいったんは大崩壊を起こすことになりますが、その後に急回復を遂げることになると思われます。
アメリカには理念を持ち、先を見据えた人たちがいるということをうらやましく思います。
比べると日本は本当にダメですね。政治家は無能というだけでなく邪悪だし、経済学者と言えばMMTしか知りません。完全にぶち壊した後に教訓を学ぶのでしょうか?
日本人はどん底に叩き落されて本当に痛い目を見ないと、目覚めないのかもしれませんね。