ムーディーズが今になってアメリカ不動産の同様の予測を出しました。
アメリカの183の都市圏で、近々20%の下落が予測されるそうです。
当初、5%程度の調整が入ると予測していましたが、大幅に予測を変更しました。
下の地図は価格の下落程度を予測したものですが、青色が濃いほど下落の可能性が高いということになります。
These 183 housing markets could soon see home prices fall 20%, Moody’s says
少し前には不動産販売数が激減していることが報道されており、20-40%も減少している都市もあるようです。
U.S. Home Sales Plunge as Buyer Confidence Wanes
急いで売り逃げようとする人が殺到しているため、在庫は急増しているようです。
アメリカでは不動産が下落局面に入ると、一番安くなるのは別荘と土地です。
人はローンを組んで買った別荘をまず手放そうとしますし、あと土地に関しては建物がないので用途が限られます。
デベロッパーも新規で開発を止めるので、土地のニーズが激減しますから、格安で手に入れやすくなります。
これは最近、見たものです。
どうやらデベロッパーが開発を途中で停止して売りに出したもののようで、約3エーカーの土地に4件の家を建てる計画だったようです。
測量と図面に大金を支払っているはずなので、それを考えると大幅な損切り価格と考えてもよさそうです。
ケースバイケースですが、測量と図面の作成には数百万単位でお金がかかるので、この売り手は早く逃げたいということなのでしょう。
こういう物件は安く買って、寝かせておくのに最適だと思います。
こちらも同じようにデベロッパーが売りに出していると思われる案件です。
2.5エーカーほどの土地に7件建てる予定で、計画を進めていたようですが、中止することにしたようです。
説明によると、役所の建築許可はすでに通っていて、来月最初には道路の舗装も完了するそうです。
舗装には10万ドルは最低でもかかると思われます。ですからこの値段で売るということは、土地代は事実上タダです。
こういうのはキャッシュフローが出ないランドバンキング的な不動産投資になりますが、
同時に不動産投資につきもののトラブルもありません。
ただ寝かしておいて不動産市場が回復してきたら、建てるか転売する投資になります。
あとこれからは建設途中で頓挫した案件も出で来ると思われます、指値を入れて購入できれば面白いのではないかと思います。