今、世界中の中央銀行は経済の崩壊を何とか止めようとしています。
しかし、結局のところそれは不可能です。というのはこれまで溜まりに溜まったエルネギーが一気に放出しようとしており、それを何とか止めようともがいています。
放出を止めれば一時的には崩壊を先起こりにできるかもしれませんが、その間にもエネルギーはたまり続けます。
私のブログの読者の多くは金と銀を買われていると思います。
これはエンドゲームへの備えで、ただの経済危機ではなく帝国の崩壊に備えるためのものです。
なかなか価格が上がらないと考える人もいますが、買える期間が延長されていると考えて、少しでも多くの銀を入手すべきです。
このブログでも書きましたが、日銀の国債保有率が50%を超えました。
これは日本だけの話ではなく、EUでもアメリカでも状況は似たようなもので、国債の買い手はいません。
つまり国に対する信頼がすでになくなっているということです。
10年後の日本、ユーロ、アメリカがどうなっているのかわからないと、投資家たちは判断していることになります。国が存在しないと判断している可能性すらあります。
日本に関しては利上げができず、投資家たちが投げ売りする国債を買い取っている状況ですし、アメリカとEUは利上げしながら金融緩和を続けるというかなり困った状況に追い込まれています。
この結果は通貨に反映されることになり、ハイパーインフレはもはや避けられません。
まだほとんどの人たちは何かかおかしいとは感じていたとしても、帝国が崩壊するとは思っていません。しかし、近い将来それは必ず起こります。
帝国の崩壊が起こる時、そして経済のシステムが崩壊する時に、資産の大移動が起こります。
以前に書いたウェルスサイクルが切り替わるタイミングに入るわけです。
資産クラスの中で、株と不動産は大暴落し、代わりに貴金属は大暴騰します。
当たり前のことですが、購入してきた貴金属を最大に生かすためには、サイクルが切り替わるタイミングで別の資産の乗り換えをする必要があります。
そしてそのタイミングは、人々が非常な恐怖感を感じている時でもあります。
恐怖感に動かされて、株と不動産を処分し、代わりに貴金属を何とかして入手しようとする時に、我々は逆に動きをする必要があるということになります。
つまり大多数の人と同様に、恐怖感に動かされているとウェルスサイクルに乗り遅れることになります。
今は将来への不安から、貴金属をため込んで守りに入っている人も多いと思いますが、
もう少しすると人々の恐怖感は極端に深刻化します。その時にほかの人たちと同じことをしてはいけないわけです。
「不動産を買うなんて信じられない」といった話がよく聞かれるようになりますが、そのタイミングこそが買うタイミングとなります。
帝国の終焉とウェルスサイクル、そして人々の感じる恐怖感、これを理解していないとそもそも巻き込まれて大損害を被るか、せっかくの準備を無駄にしてしまう結果になりかねません。
今ですら先行きを不安に思っている方が多いと思いますが、恐怖感への適切な対処は今後、課題になると思います。