物事が成功するかどうかは決定そのものというよりも、決定した後の取り組み方で変わるものです。
つまり何かの決定で迷うことがあっても、成功するのか失敗するのかは決定したことによって決まるのではなく、本人がそれにどういう仕方で取り組んだかにより大きく左右されます。
投資についていえば、投資の判断も大切ですが、投資をした後の方が大切なことが多いです。
人に任せっきりにする投資家はトラブルがあっても自分で対処できず、コントロール不能になる可能性があります。
事業案件についていえば、いかにコントロールしていかれるのかがカギになる場合が少なくありません。
ですから、もちろん状況にもよりますが、お金を出すだけでなく、いかに内部に入っていって、案件を仕切る立場になれるかということが大切です。
中に入ると投資家として見ていたのとは違う光景が見えるものです。
大丈夫だと思っていたことが実はそうではなかったり、お金の匂いにつられて、リスクとなる人が入り込んできたり、事業の流れの中で、弱い点が見つかったりするものです。
内部から問題点や改善点を見つけ、軌道修正していかれるポジショニングを取れるかどうか、投資案件への参加を検討するときにその可能性を検討するのは良いことだと思います。
もちろん本人にその力量がなければ、内部に入っていたとしても意味がありませんので、知識と経験を積み重ねる努力が必要になります。
力量を磨いていれば、自分から探さなくても、周りからいい情報が入ってきたり、中に入らないかというお誘いが来るようになるものです。
投資はすべて自己責任ですが、決定を下した後にどうやってコントロールしていくのかということも考えておく必要があるものです。