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深刻なデフレがやってくる

今は多くの人が、経済システムの崩壊はいつ起こるのかと待ち構えていると思います。

何とか経済危機を切り抜けたいという人もいるでしょうし、できればこの機会に資産を増やしたいと考えている人も多いと思います。

今は世界中で非常に多くの出来事が同時進行で進んでいるため、将来を正確に予測できる人はいません。

とはいえアメリカ政府のデフォルトが起こるとすれば、ソ連崩壊のような歴史的な出来事になると思います。

そしてその備えを急速に進めている国家と企業も複数ありますが、できることは限られているはずです。

以前にも書きましたが、今の金融システムと通貨を支えているものは信頼(クレジット)だけです。

そしてクレジットが失われるとシステムも通貨が崩壊に向かうわけですが、最も大きく表れる分野は融資です。

つまり相手の返済能力を信頼できないから、貸さないということです。

これは金利を上げたり貸し渋りと貸し剥がしをしたり、金融機関間であればレポ金利が急騰するといったことはすべてクレジットが既存していることの目に見える証拠です。

今のシステム全体はクレジットで成り立っているので、お金の貸し借りが止まるということはありとあらゆるものが止まることを意味します。

例えば、事業融資が得られないため企業の生産は止まり、ひいては商取引が止まり、企業は従業員を解雇しあるいは倒産するといった事象が発生します。

また不動産の融資は止まり、不動産価格の下落も起こります。

要するに信用(クレジット)がなくなれば、市場は消えるのが今の経済の大きな特徴です。

専門家が最も恐れるフリーズと呼ばれる現象で、これを起こさないために中央銀行はシステムに通貨を強制注入しています。

信用が失われた後に来るのは深刻なデフレです。恐らく今回は誰も見たことがないようなデフレが世界を襲うことになります。

 

アメリカ政府がデフォルトすれば、米国債と米ドルに対する信頼が一気に失われます。

脱米ドル化が一気に加速すると同時に、米国債を大量に保有する国家も引きずり込まれます。

そして今信頼が失われているのは、金融機関です。

アメリカの中小金融機関からの資金流出が深刻であることはあちこちで報道されていますが、実は大規模金融機関からも資金流出が同様に起こっているようです。

JPM、バンカメとウェルズファーゴの預金は年間換算で465億ドルの流出が起こっています。

大規模金融機関も信用できないと考える人が増えているということです。問題は大規模金融機関から流出した資金はどこに向かっているのか、ということです。

行きつく先は最も信頼できる資産クラスでしょう。

何が崩壊するのかは分かりませんが、大きく崩壊するとすぐに信頼が大きく失われデフレが急速に進むことになります。

 

今のようにシステム全体に対する信頼が急速に失われ非常に不安定な時代に最も役立つのは、リテラシーです。

自分自身への投資というのはもっとも役に立つ投資になります。

まずは生き残ることが大切ですが、それを確保した上でチャンスを利用できるかどうかは個人のリテラシー次第だと思います。

ここ数年間で今の世界の危うさに気付き、経済を学んだ結果、貴金属を買い続けてきた人も多いと思います。

これからの時期は少しシフトして不動産について学ぶべきだと思います。

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