昨日の件で、一つ書き忘れたことがあります。
昨日は様々な資産の価値が大暴落する可能性についての話でした。
株式にしても、貴金属にしても人為的に価格を上げ下げできるわけですが、近々大暴落させて80-90%も下落させる可能性があるようです。
私は個人的には、そういうことが起こっても不思議ではないと思っています。
しかし、大暴落の直後に金融システムそのものを停止させてしまう可能性があるのではないかとも思っています。(英語ではコンセントを引き抜く、という表現を使います。)
本当に起こるのかどうか、そして仮にそうだとしてもいつ起こるのかは誰にもわかりませんが、可能性はあります。
今、金融の最大の焦点は明日の利上げについてです。
恐らく0.5%の利上げになると思いますが、これはほとんど意味がないと思います。
アメリカの公式のインフレ率は7%-8%くらいですが、これはインフレの計算方法を毎回のように変えて、低く見せかける努力をした結果の数字です。
実際のインフレ率は18%くらいです。本気でインフレを抑え込むのであれば、実際のインフレ率以上に金利を上げないと意味がありません。
過去にボルカーFRB議長がインフレ対策のために金利を20%にに上げ、それを長期間続けてインフレを抑え込みました。
しかし今は違います。インフレはそのころよりも酷く債務の額もデリバティブの額も全く違いますし、0.5%利上げをしたところで効果はほとんどありません。
つまり何をしたとしてもハイパーインフレは抑え込めず、金融システムだけが不安定になる可能性が高そうです。
複数の専門家は、金融の核爆弾と呼ばれているデリバティブが爆発するリスクを指摘しています。それが今回なのか次回の利上げなのかは分かりません。
話を総合するとリスクを知ったうえで利上げを行い、人為的にすべての市場を大暴落させて取引場を閉鎖する可能性がありそうです。
仮に大暴落が起こるとして、そのタイミングで資産を貴金属と仮想通貨を買えたとしても閉鎖のギリギリのタイミングでの取引ということになるのかもしれません。
今の銀の価格はかなり下がっていて22ドルだけです。
恐らく明日の利上げの後にはもっと下げることになると思います。
大暴落の時には、もしかすると10ドルを切る価格まで下がるかもしれませんし、マイナスになる可能性もあります。
価格が下がったとしても、それは先物価格の話なので現物がその価格で買えるということにはならないと思います。
2008年の金融危機ではリーマンブラザーずのデリバティブで5倍のレバレッジを効かせ、崩壊しました。
今、JPモルガンのレバレッジは124倍です。
今週の0.5%の利上げがデリバティブにどのような影響を与えるのか、要注目です。