昨夜はアメリカでインフレがさらに進行したことが話題になりました。
CPIが8.5%になりました。
3月の米消費者物価指数、8.5%上昇 伸びとまらず 円安加速も
例のごとく食料とエネルギーを除外した数字のようで一番高騰してるものは加算していないわけですが、それでもかなりのインフレです。
そしてすべては「プーチンのせい」だそうです。
主な品目の高騰率はこちらです。
今は急激なインフレが進行していますが、近い将来これが一気に深刻なデフレになると考えるアナリストが増えています。
個人的にはデフレといっても、資産のデフレのことで日用品と食料品の価格は高いままだと思います。
要するにこういうことです。
インフレが進む → 中央銀行は利上げせざるを得なくなる → 金利に敏感な資産である不動産とデリバティブが打撃を受ける。
このマクロアナリストはインフレは一時的なもので、FRBが金融緩和を中止して引き締めに入れば、資産バブルは崩壊し1929年以来最悪のデフレが起こると予測しています。
これがに何を意味するのかですがほとんどの人にとっては経済的な破滅、そして一部の人にとってはかきいれどきとなります。
借金を返済し今の金融システムから独立した資産を持つ人たちにとっては、資産を暴落した価格で手に入れるチャンスとなると思われます。
あと、少し気になるニュースがありました。
国内情勢が悪化しているスリランカがデフォルトしたようです。
スリランカ国内では食糧不足、電力不足と政府への大規模抗議デモが多発しています。
そして今回のデフォルトにより、食料とエネルギーの輸入は止まることになり、事態はより一層深刻化すると見られています。
コモデティ価格の上昇で、経済が脆弱な国家から破綻していくと考えられています。
昔、ある小説家がこのように言いました。
There are only nine meals between mankind and anarchy. (たった9回の食事が人間性と無秩序とを分ける)
3日間、食事ができないと人々は暴動を起こし、国は無政府状態になるということです。
そして下の表は、コモデティ価格の上昇に対して脆弱だと考えられている国のリストです。