これはゼロヘッジのライターでもある金融の専門家の方が、インタビューの中で語っていたことです。
これは彼が著名な弁護士から聞いた話として話していたものですが、燃料価格の高騰がもたらす結果についてです。
この動画です。英語が分かる方はご覧いただければと思います。
黒死病が流行したビクトリア朝の時代に起こったことですが、燃料費が5%が高騰すると、肥料が生産できなくなり穀物の生産量が5%減少します。
結果として食料品の価格が平均で20%上昇するそうです。この時代には結果として革命が発生しました。
つまり5%燃料費が高騰するというのはかなり大きな出来事で、人々が飢えるため政府が崩壊するほどの影響が発生することになるそうです。
確かフランス革命も食料品の高騰が原因でしたね。
それを知ってか海外ではインフレ対策として、複数のお金を配り始めています。
Government Handouts Do Not Reduce Inflation
アルゼンチンでは2000年代にインフレで民衆によるデモが起こりそうになると、国民にお金を配り始めました。
集まった民衆に100ペソずつ渡して家に帰るように勧めていました。革命を回避するために政府はお金を配らないといけなくなるのです。
それを知ってか今はインフレのための食糧費やガソリン代として、複数の政府が国民にお金を配り始めています。
これをするようになると経済は終わりです。
ちなみに数日前の記事では肥料価格は43%上昇したそうです。これにより食料価格がどれくらい上がるのかは想像もできません。
農家によっては費用が払えず、作付けをあきらめたといった報道も出始めています。
モノの高騰による革命の勃発を防ぐため、今世界中の政府はCBDCの導入を急いでいるとこの方は話しています。
CBDCは"お金"ではありません。クレジットで、政府が気に入らなければ、クレジットを引き締めて使えなくすることが目的だそうです。
(つまり抗議活動に参加したりすると、CBDC口座が凍結されて生活に困るようになります。)
そう考えると、CBDC導入は政府にとって生死をかけた戦いということになりそうです。
ちなみに日本も肥料価格の高騰の影響をもろに受けます。というのは肥料の原料すべてを海外から輸入しているためです。
解説:ウクライナ侵攻による食料危機、最大の脅威は「肥料不足」
海外ではすでに本格化しています。
スリランカでは食料品とエネルギー価格の高騰により大規模デモが発生し、内閣総辞職の危機が発生しているとのこと。
Sri Lanka Cabinet Offers To Resign As Out-Of-Control Inflation Sparks Widespread Social Unrest
今朝のニュースですが、ドイツでは今日からスーパー各社は食料品の価格を軒並み20-50%上げるそうです。
これは大規模デモを引き起こすことになりそうです。
月曜日の朝になりドイツ人は、自分のお金の価値が50%も減ったことに気づくわけです。
German Retailers To Increase Food Prices By 20-50% On Monday
これから世界中のあちこちで同様のニュースを聞くことになると思います。恐らくドイツと同じことは数週間以内にあちこちで起こるはずです。
日本でもインフレはこれから一気に本格化します。まだ時間があるうちにできる限りの備蓄をした方がよさそうです。