結局行きつくところはここです。
米ドルが基軸通貨の地位を保てるのかどうか、そしてそのためには戦争さえも厭わないというのがアメリカ、もっと正確にはカバールのスタンスです。
理由付けはあとからどうにでもなります。
ある方がこのように指摘していました。
「2000年に、サダム フセインが原油取引にドルを使用しないと発表した後に、アメリカはイラクに進攻した。
2009年に、カダフィ大佐がリビアでアフリカゴールドディナールという金本位制の通貨を導入しようとし、米ドルの使用をやめようとした時、NATO軍はカダフィを殺害した。
1938年にドイツでロスチャイルドが逮捕され、彼らの保有する中央銀行が没収された後、第二次大戦が勃発した。
そして今、ロシアはドル取引を撤廃することを発表した。パターンが見えますか?」
サダム フセインにしてもカダフィ大佐にしても、大量破壊兵器を開発しているとか、独裁者だといった汚名を着せられたことは誰もが知っていることだと思います。
プーチンも同様です。ただロシア国内でのプーチンの人気は不動です。
そして今、ロシアはデジタルルーブルは金本位制になる見通しのようです。
Russia May Allow Crypto Mining and Gold-Backed Stablecoins, Lawmaker Says
そして、こんな記事も出ています。
「プーチンがウクライナの戦争をする経済的な余裕があるのはどうしてか? 1300億ドル分の金を保有しているからだ」そうです。
Russia Holds More Gold Reserves Than the US Dollar
要するにこういうことです。
今は偽物のお金が「本物の金」として使われていて、それが暴かれそうになると実力行使に出るということです。
ただ今の米ドルは通貨のサイクルの最終部分に来ています。そしてロシアに軍事力で勝つのは難しいでしょう。
ある方が指摘していましたが、いま世界中で起こっているマイナス金利現象と利上げができない状況は計算済みのようです。
というのは2015のIMFの論文で、政府の負債を減らす方法についての提言がありました。
その方法としては、「国債保持者に対する税金、そして事実上のマイナス金利により預金者に課税することにより負債を減らす」のです。
これはアメリカ、ヨーロッパそして日本でも起こっていることです。
これは人々、そして国家が借金証書である各国の通貨、そして国債を買い続けるという前提に基づいています。
The Liquidation of Government Debt
人々が「本物のお金」だと信じているものが、実はただの金銭貸借証書で、借主はそれを巧みな仕方で踏み倒そうとしていると理解することから資産運用は始まるのかもしれませんね。
彼らが踏み倒そうとする方法はほかにもありますが、また別の機会に取り上げたいと思います。