恒大集団のデフォルトが表面化したのに、何もこれといったトラブルは起こっていないので、実は大したことはないのではないのではないかと考えている人がいます。
すでに破綻は織り込み済みだから、大丈夫だというわけです。
しかし、まだこれが大問題になっていないのは中国政府の対応が公式に発表されていないからです。
恒大集団自体に対してCDSが設定されているかどうかについては、見解が分かれています。
しかし、恒大集団の株式を大量に保有している銀行群に対しては多額のCDSが設定されています。
そしてそれ以外にも、天文学的な額のデリバティブがあり、世界中の年金や保険、ヘッジファンドなどが保有しています。
そしてこれらの金融機関はそれぞれ債権を発行しています。
大元がこけることが確定すると、その上に積み上げられているものすべてが崩壊します。
ちまたで言われているのは、例えば中国政府が海外の債券保有者を救済しないと発表した瞬間に、HSBCやドイツ銀行、ロンドン銀行、バチカン銀行等が破綻し、
そこにCDSをかけている別の金融機関も連鎖倒産します。
雪だるま式で問題が大きくなっていき、世界のどこかで止まるまで破壊は続くと考えられています。
恐らく48-72時間の間に、起こったショックが他国に波及し、そしてそのショックは地球の反対側やまた違う国や地域に波及するという仕方で、ショックが何度も起こり、落ち着いたときには、多くの金融機関が破綻に追い込まれているという状況になると言われています。
つまり、いったん始まるとあっという間に、世界的な経済危機にと発展します。
同時にあちこちで預金封鎖が起こり、恒大集団やそれに関連する金融機関のファンド、不動産関連に投資している年金基金は破綻します。
金融危機が起こったことを知った人々が、銀行で取り付け騒ぎを起こすと同時に、紙幣の価値がゼロになる前に、モノに変えようと人々が店に殺到するという現象も起こると予測されています。
いったん経済危機の本格すれば、通貨危機へと発展し、おそらく数週間の間に多くの中央銀行が機能不全に追い込まれる可能性が高いと思います。
今はこの本格的な崩壊が始まるまでの、短い時間帯ということなのだと思います。
今年の年末年始は、歴史に残る時期になると思います。
来年以降はいわゆる金融システムと呼ばれるものはなくなっているかもしれません。
物々交換が経済であった昔の時代にしばらくは戻るのかもしれません。そうなると仮想通貨は役に立ちそうですね。