日本人はハイパーインフレというものを経験したことがないので、想像しにくいとは思います。
他の国では何度もハイパーインフレが起こっており、彼らの歴史を振り返ると日本でも起こりうることを想像できるとおもいます。
今のところ、私を含めてだと思いますが深刻な景気後退が数年間続くくらいだと思っている人が多いと思います。
しかし、経験者の話を聞くとそうでないことが分かります。
ルーマニアで複数回、ハイパーインフレを経験した方の話を聞くと、想像以上に厳しいもので、かなりの長期間に及ぶのが普通のようです。
ハイパーインフレ初期
日用品と食料品のハイパーインフレが起こると同時に、資産の急激デフレが起こる。この期間には借入額の多い人たちは資産を失う。
預金封鎖が起こり、人々は預金や年金を失う。
人々はまだインフレは短期的なもので、通貨にはまだ価値があると考えるので、現金があれば通貨での取引ができる。
この時期はまだ現金が非常に有効。
ハイパーインフレ中期
人々はハイパーインフレが長期に及ぶことを理解し始め、通貨は紙切れ同然になる。
それと同時に貴金属と現物の価値が高くなる。人々は取引のために別の手段を探し求めるようになる。
この時期はモノの価格が通貨では測れないため、流動的な価値となる傾向がある。 つまり価格というのはただの数字であり、意味を成さないことが広く知れ渡る。
この時期、不動産等の資産が急騰する。
政府はハイパーインフレを克服するため、新たな制度を導入しようとするが、失われた信頼は戻らずリセットは失敗する。
ハイパーインフレ後期
政府は再度、リセットを試み健全な通貨を導入することにより、インフレは次第に収まっていく。
ハイパーインフレは5-10年程度の期間、継続することが多いようです。
一般的には不動産はインフレ対策によいと言われていますが、実際にはかなり影響を受けます。
これには理由があります。よく言われるように「あなたの負債は誰かの資産である」ものですが、負債をベースとする資産はハイパーインフレの影響をもろに受けます。
この影響を受けない資産の代表は金と銀といった貴金属です。
今はハイパーインフレが始まりかけたタイミングですが、これは思ったよりも長期化する可能性が高いということを知っておいた方がよさそうです。
完璧な準備は難しいですが、長期化する可能性があると知っておけば、可能な限りの準備ができるはずです。
これはこの方が今、ハイパーインフレを経験しているレバノンの方とのインタービューをまとめた内容です。
あまり正確ではありませんが、日本語の字幕もついているので内容が大まかにわかると思います。