重要な進展としてアメリカの債務の崖を回避するための駆け引きがなされていましたが、昨日、議会上院は債務の引き上げを否決しました。
つまりアメリカ政府の閉鎖とデフォルトがほぼ決定されたと考えても良いと思います。
米上院、債務上限引き上げとつなぎ予算の審議入り否決 期限迫る
財務長官のイエレンと議長のペロシは世界経済に壊滅的な影響を与えるとして、債務の引き上げを求めていましたが、失敗したことになります。
Fed official warns of ‘extreme’ market reaction unless debt ceiling raised
財務長官のイエレンは、アメリカ政府がデフォルトで"突然死"する日は10/18頃だろうと述べています。
そして責任のなすりつけ合いが起こっていますが、FRBのパウエルがやり玉に挙げられているようです。
金融危機を引き起こした責任はパウエルという"危険な男"のせいだということのようです。
このようなタイミングですが、昨日、FRBの理事のローゼンバークとカプランが辞任しました。
ローゼンバーグは定年まであと9か月でしたが、それを待たずに辞任ということで、泥船から一足早く逃げ出したということになります。
恐らくFRBから逃げ出そうとする人たちは、今後も現れると思われます。
彼らは金融緩和で株式に資金を注入した張本人で、驚愕の利益を上げていましたが、そろそろ潮時だと考えたのでしょう。
過去数か月続いている巨額のリバースレポのせいで、FRBには国債の手持ちがなく、これ以上のショックには耐えられるバッファーがないと判断したのかもしれませんね。
混乱はこれから本格化していきますが、いずれにしても今の金融システムは崩壊は不可避なので、準備をしつつ先行きを遠くから見守りたいものですね。
これは昨日ドライブしてみた風景です。サンフランシスコから遠くない海岸ですが、昔の風景がそのまま残っていました。