少し前に私の父と話をしましたが、なんと最近米国株の投資を始めたというのです。
もう70台の半ばなので引退して毎日暇なことに加え、コロナのせいで出かけるのが億劫になったせいもあるようなのですが、まさかこんなことを始めているとはと驚きました。
そういえば最近、日本でも米国株に投資しませんか、という広告が特に多い気がします。
少し調べてみただけでも、かなり多くの記事が見つかりました。特に初心者をターゲットにしているようですね。
投資初心者こそ「米国株」に注目!いま最高にアツい“神7銘柄”の全実名
株式に手を出しているのは、日本だけではありません。
アメリカでも株取引アプリのロビンフッドが上場するなど、これまでは投資などには全く興味がなかった初心者が株式市場に流入しています。
政府からの給付金を株式と仮想通貨投資に使う人が急増しているそうです。
アメリカの投資のことわざにこのようなものがあります。
「ウォール街の靴磨きの少年が株式のヒントをくれるようになったら、市場から撤退すべき時だ」ということわざもあります。
初心者が大挙して、流入するのはバブル終焉期のサインです。
特に、アメリカ投資など全く縁がなかった日本人が投資を始めるのは、本当に末期のサインです。
日本人はいつも遅れてやってきて、高値でつかまされるという素晴らしい経歴がありますからね。
先週、人の紹介でここ数年で不動産エージェントになった人と話しました。
今はバブルの最高潮だという私に「不動産は永遠に下がらない」と力説していました。
経験が浅くて、下落相場を見たことがないのか、売りたくて仕方がないかのどちらかなのでしょう。
こういう人は不動産バブルが始まると、突然不動産屋に鞍替えし、バブルが始めるとあっという間に消えていくのです。
そういえば少し前に、不動産の売り物件よりもエージェントの数の方が多いという記事がありました。
どんなマーケットでも、バブルになると全く無関係だった人が群がるものですね。
こういうことわざもあります。
「ブル(強気相場)は階段を一つずつ上るが、ベア(弱気相場)は窓から飛び降りる」
上がる時は少しずつ上がるが、落ちるときは一気に落ちるということですね。様々な兆候が暴落が近いことを示唆しているように思えます。
今年の8月15日は、ニクソン大統領による米ドルの金本位制を廃止の50周年になります。
恐らく、これは現代の経済にとっての最大の出来事と言っても過言ではないでしょう。
この決断により米ドルは死に向かって歩き始め、今は本当の末期状態にあります。
生命維持装置でどこまで行けるのかというところですが、延命のためにコロナ変異種と新たなロックダウン、そしてさらなる金融緩和を画策しているようですね。
いずれにしても今年の後半は、歴史に残る年となりそうです。
前にも乗せたと思いますが、どれくらい米ドルの価値が落ちたかはこちら。
1ドルが4セントになってしまったそうです。96%のマイナスです。
あとはこちら。
1913年には$1でハーシーズのチョコが30個買えました。今の価値にすると$26.14です。
今ではマックでコーヒーが一杯買えるだけです。
これからは限りなくゼロに使づいていきます。
人類史に残る最大の経済危機を生き残り、儲けられるかは我々次第ですが、そのためには今のバブル相場では変なものに手を出さないことが大切なのかもしれませんね。