真相は未確認ですが、数日前にある大きな出来事がありました。
それはこちら、
The Fed’s system that allows banks to send money back and forth went down for several hours
FRBの支払いシステムがダウンしたという内容です。
今のところ、問題は技術的なものなのか、人為的なものなのか、はたまた米ドル通貨危機の始まりなのかは分かりません。
この直前にイエレン氏がビットコインを非難していたので、デジタルドルの導入テストをしていたのではないかという推測も出ています。
そして、システムがダウンする直前にM1(マネーストック)のデータの公開を中止しています。
もう、米ドルを刷りすぎていて、データを公開することすら憚られるということなのでしょうか?
M1 Money Stock (DISCONTINUED) (M1)
この出来事から特に、米国債の金利が急上昇しています。
今は、少し落ちていますが、一時は1.5%を超えていました。
10-year Treasury yield surges above 1.50% after 'awful' debt auction
国債市場から資金が大量に流出していることになります。これにつられて株式がかなり下がっています。
日本でもニュースになっていました。
瞬間的に1.6%台に乗せた米10年債利回り、幅広い市場に大きな波紋
これは今後起こることです。
FRBは金利(イールド)が上がるのを抑えるため、自ら発行した大量の国債の買い入れを行うことになります。もうやっているかもしれませんが、
これを金融用語では、イールドカーブコントロールと言います。つまり、自らで発行した国債を自ら買い上げることです。
要するに、国債はもう魅力がなく、オークションで買い手がつかないどころか、売り手が増えると金利が上がります。
金利が上がる=アメリカの将来の見通しが暗い、ということになります。
誰も買い手がつかなくなると、金利は急上昇します。
それは困るので、FRBが大量に買い受けましょうという話になるのです。
それを避けるためにFRBは国債を発行する一方で、自らそれを買い上げることになります。
日銀もやっていますが、これは言い換えれば上限のない金融緩和をさらに進める口実になります。
つまり、FRBにとってはすべては計算済みで、これはFRBの目的である「すべてを買い取る」という目標を達成するための口実に過ぎないわけです。
しかも、金融緩和は今まで以上の規模とスピードで行うという口実になるのです。
これからニュースでイールドカーブコントロールという言葉を多く聞くようになると思います。
これが何を意味するのか、我々は理解しておく必要があります。
そしてこの流れはアメリカだけでなく、世界各国の中央銀行でも行われるようになるはずです。
次のシステムに移行する準備を進めつつ、その間に人々から資産を奪い取っているのです。
近い将来、ものすごい規模で世界的にイールドカーブコントロールが行われるようになります。
と思っていたら、日本国債もオーストラリア国債も同じ状況のようですね。
アメリカが吹っ飛べば、世界中に一気に波及するということなのかもしれません。
金利が上昇すれば、住宅ローンやオートローンなどの金利も軒並み上昇しますので、一般市民は大きく影響を受けると思います。
Japanese 10Y Blows Out Above YCC Barrier, But In The US Yields Are Already Sliding
Australia's Yield Curve Control Is On The Verge Of Collapse
世界の経済は新たな局面に入ったのかもしれませんね。
財務長官のイエレンが今日、「私を信じてください、、、問題は全くありません」と話していましたが、
分かっているのか、ただウソをついているのかそのどちらにしても、いいことではありませんね。
さらなる金融緩和により、米ドルへの信頼性はさらに揺らぐことは間違いなく、その先に起こる通貨危機、そしてデジタルドルの導入まで視野に入っていますので、
今のマーケットは完全に織り込み済みということになります。
これからしばらくの時期は、米国債10年物の金利動向から目が離せませんね。