昨日、オーストラリア国債の金利急騰が恒大集団絡みの可能性が高いことを書きました。
国債というのは、投資の中で最も安定性が高いもので、国債金利が急騰するということは、それ以外のものすべてが吹っ飛ぶことをも意味します。
報道によると、恒大集団は利払いを行ったとされていますが、どうやらそれはフェイクニュースの可能性であることが指摘されています。
こういう時の特徴ですが、どこの報道機関も同じような言い回しをします。
例えば、「いくつかの報道機関によると、、、」とか
「内部情報に詳しい人からの情報によると、、」といった言い回しを使い、リンク先にウォールストリートジャーナルを掲載しています。
要するに、他で報道されていることを、伝えただけという逃げの姿勢です。おそらくこれが嘘であることを認識していることでしょう。
以下のページはその典型です。
Evergrande Pays Another Bond on Time, Avoids Default for Now
ここでの問題は、仮に支払ったとしてなぜ支払いが遅れたのか、そして一体だれがお金を用意したのか、という疑問が生じます。
これはほぼ確信に近いのですが、利払いはしていません。
恒大集団の債権は天文学的な額のデリバティブとなっており、世界中の様々な銀行がそれを保有しています。
どの銀行が保有しているかというと、フィデリティ、ブラックロック、UBS, HSBCなどなど世界的な大規模ヘッジファンドと大銀行が含まれます。
利払いをしたとされていますが、そのお金はエスクロー口座に入金したそうですが、債権者の手元にはわたっていないようです。
少なくともその確認は取れていないとのことです。
そしてどうやら恒大集団の倒産はすでに済んでいる可能性についても指摘されています。
もしこれが事実であれば、世界的に金融危機へと一気に飛び火します。
中国共産党が出すデータや報道は嘘ばかりなので、報道を額面通りに受け取ると逃げ遅れるかもしれませんね。
中国政府はCEOに対して個人資産から支払いをするようにと命じたようですが、負債額は3000億ドルに対し、個人資産は76億ドル程度しかないようです。
と思ったらこんな記事もありました。
このCEOは香港の豪邸を抵当に入れて、2億6000万ドルの融資を引き出し、支払いに充てるそうですが、おそらくこれは逃げるための資金となるでしょう。
EVERGRANDE Pledges Hui Ka Yan's The Peak House to Repay Overdue US$260M Bonds: Report
水面下で激しい動きがあるようですが、これは世界中に飛び火しますので、まだ時間が残されているうちに、逃げてくださいね。